By SCP編集部 in オーストラリアでのプロモーション
近年増え続ける訪日外国人観光客は日本国内の観光業界にとって非常に重要な顧客です。
外国人旅行者のほとんどがインターネットで訪日旅行の情報を集めているなか、日本語のサイトだけで外国人を集客することはできません。
しかしいざ多言語サイト作ってみようとしても「そもそも英語でどうやって作ったらいいかわからない…」「英語サイトを作ったはいいものの正しい英語なのか不安…」「外国人に好まれるデザインが分からない…」などと思う方は少なくないはずです。
そのような悩みを抱える方々のために、多言語サイトの構築方法やその強みについてご案内いたします。
多言語サイトが必要な理由
そもそもなぜ多言語サイトを制作する必要があるのでしょうか?
急増する訪日オーストラリア人観光客数
2021年に東京オリンピックを控えていることもあり、近年益々世界から日本に注目が集まっています。ここ5年間、2014年において27万1,405人だった訪日オーストラリア人観光客数が、2019年には2倍以上となる62万1,771人を記録し、今後のさらなる観光客の増加が大いに期待されます。また、日本政府観光局(JNTO)の調査によると2019年の世界各国・地域への外国人訪問者数ランキングにおいて日本は世界で第11位、アジア圏で第4位にランクインしました。
そんななか、旅行中に情報を得るツールとしてインターネットは必要不可欠です。しかし日本語サイトを見て理解をすることができる訪日外国人観光客はほとんどいません。つまりひとりでも多くの外国人観光客に訪れてもらうためにも、訪日外国人観光客向けの多言語サイトは必要なのです。
訪日旅行中に求められている情報
外国人旅行者は日本に関する情報をどのように収集しているのでしょうか?
出発前に得た旅行情報源で役に立ったもの(複数回答) | |
1位 | 口コミサイト(トリップアドバイザーなど)(45.1%) |
2位 | 宿泊施設ホームページ(33.6%) |
3位 | 自国の親族・知人(33.5%) |
4位 | 動画サイト(YouTubeなど)(28.3%) |
5位 | 個人のブログ(20.3%) |
これは2018年に日本を訪れた外国人旅行者に訪日旅行前に役に立った旅行情報源に関する質問の回答です。若者層を中心に口コミをもとに旅行プランをたてる人が最近では増加傾向にあります。また、第2位という結果を見ても、宿泊施設が外国人向けページを用意することは必要不可欠でしょう。
日本滞在中に役に立った旅行情報(複数回答) | |
1位 | 無料Wi-Fi(62.9%) |
2位 | 交通手段(57.7%) |
3位 | 宿泊施設(38.5%) |
4位 | 観光施設(38.4%) |
5位 | 飲食店(33.1%) |
上記はオーストラリア人が日本滞在中に役に立った旅行情報です。訪日外国人旅行者は日本滞在中これらの情報を実際に必要とし、インターネットや様々な方法で情報を得ようと模索しています。
例えば、ある訪日外国人旅行者が日本旅行中にインターネットで飲食店を探すことを想定してみましょう。似たようなお店が2軒あり、1つは外国人向けの多言語サイトがあるもの、もう1つは日本語のサイトのみであったとします。訪日外国人観光客はどちらのお店に行くのでしょうか?
100%多言語サイトがあるお店、と言い切ることはできませんが、多言語サイトがあるお店の方がより多くの情報を手に入れることができ、実際に訪れる可能性が高いでしょう。
少なからず多言語サイトがあることで、外国人の対応が可能である、または来てほしいという思いがあるといった好印象を与えます。
多言語サイトでよく見られる間違い
適切でない英訳
やみくもに翻訳ソフトを利用して多言語サイトをつくればいいものではありません。最近はインターネットやアプリの翻訳機能を使って簡単に英語やその他の言語に翻訳することが可能ですが、その翻訳が必ずしも正しいとは限りません。
例えば、ある翻訳ソフトで「外国人の中で人気急上昇中のカフェ」と入力します。
すると”A rapidly rising cafe among foreigners”と翻訳されます。しかし、これは英語を話す人にとってはとても違和感のある英文です。
正しくは”A cafe with rapidly growing popularity amongst foreign travellers “となります。
さらに翻訳ソフトでのこの英訳にはもうひとつ大きな問題があります。それは”foreigners”は「外国人」ではなく「外人」というニュアンスが強く、失礼な印象を与えてしまうという点です。
この様に翻訳ソフトを利用して翻訳した場合、知らず知らずのうちに外国人に嫌な印象を与えてしまう可能性があります。
多言語サイトを制作する際には「適切な英単語」「適切な文法」「適切な英語表現」でサイトの制作をする必要があります。
完全に英語化されていない
多言語サイトを制作するにあたりよく見られる間違いのとして、コンテンツは英語に書き換えたがバナーや一部テキストが日本語のままになっているといったケースが多々あります。
中途半端な多言語サイトの制作はデザインにばらつきが生まれ、かえって悪い印象を与えてしまうでしょう。
適切なデザインでない
「正しい翻訳さえしておけば大丈夫!」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。日本語サイトには日本語サイトに似合うデザインがあるように多言語サイトには海外のトレンドデザインがあります。したがって日本人にとって最適だと感じるサイトデザインが外国人にとっては必ずしも良い印象を与えるとは限りません。外国人にとって見やすい・読みやすい・分かりやすいサイトを作ることは多言語サイト制作にあたり非常に重要な要素のひとつです。
サザンクロス・プロモーションズにできること
「多言語サイトの必要性は分かったけど翻訳なんて自分でできないし、頼れるところもない…」「正直そこまで手が回らない…」など、多言語サイト・英語サイト制作を諦めてしまっていませんか?
そんな悩みを抱えている方はぜひ、オーストラリアに拠点を置く弊社にぜひご相談ください。
多数のウェブサイト構築経験
弊社では、数々のウェブサイトの構築経験と自社メディア運営のノウハウを活かし、ウェブサイトのデザインからシステム構築まですべての工程をワンストップでご提供します。
経験豊富なUX/UIデザイナー、フロントエンジニア、バックエンジニア、プロジェクトマネージャーがチームで、お客さまのご要望にお応えします。
ウェブサイト設計に関する弊社の事業については「ウェブサイト設計/開発」の記事をご参照ください。
ネイティブによる英文の最適化
オーストラリアに拠点を置く弊社の強みとして「ネイティブによる英文の最適化」が挙げられます。ただ英訳するだけでなく、自然かつ外国人に響くような英文で文章を作成します。
SEOを意識する
より多くの外国人にサイトを見てもらうためには、海外の検索エンジンで検索をした際に上位に表示されなければなりません。SEO対策をすることでプロモーションを実施することで検索上位を目指し、効果的なW3Cに準拠したHTML構成はもちろん、必要なメタタグや最適なタイトルの付け方などもご提案いたします。
オーストラリアのトレンドに合わせたデザインテイスト
日本のサイトはトップページに情報を盛り込んだ文字の多いデザインが主流となっています。それに対し、海外のサイトの大きな特徴は「シンプル」であることです。トップページは写真1、2枚のみ、文章は必要最低限、日本のサイトに比べ空白がいのが特徴てです。それによってどこに何の情報があるのかひとめでわかり安いデザインになっています。
このように国によってサイトのデザインテイストは異なります。弊社ではオーストラリア人編集者がオーストラリアのトレンドに合わせた最適のデザインをご提案します。
UI/UXデザイン
多言語サイトを制作する際に重要な要素と言われているもののひとつに「UI/UXデザイン」があります。多言語サイトを制作する際に外国人目線でのサイトデザインを考慮する必要があります。
サイトに訪れた外国人がすぐにほしい情報を得ることができるといったユーザーにメリットをもたらすデザインであることが求められます。
端末毎に最適化されたレスポンシブデザイン
デスクトップで閲覧されることのみを想定に作られたホームページをスマートフォンで開いて「見づらい!」と感じたことはありませんか?
弊社では、端末毎に最適化されたレスポンシブなデザインを制作いたします。これによりどんな端末からのアクセスでもユーザーに見づらさや使いづらさを感じさせません。
また、レスポンシブはワンソースなのでメンテナンスコストも最小限に抑えることができます。
言語ごとの独自URL設定
言語ごとの独自のURLを設定することは多言語サイト制作の必須事項です。同じURLのまま言語のみを切り替えるという方法にしてしまうと、検索エンジンはどの国に向けたウェブサイトであるのかを判断しづらくなり、海外の検索エンジンの上位に表示されにくくなってしまいます。
中には複数の言語が入り混じった中途半端なサイトになってしまい、ユーザーに使いづらさを感じさせてしまう場合もあります。
制作実績(北海道グラウンドサービス)
北海道グラウンドサービス
英語サイト(https://www.goodsports.co.jp/white_eng/)
クライアントの北海道グラウンドサービス様から「インバウンド向けに英字での予約ページはあるものの、日本語ページを英訳しただけに過ぎず、インバウンドに適した仕様、デザイン、表現、機能などが不十分である」と相談を受け、サザンクロス・プロモーションズが英語予約ページの制作を担当しました。
英語サイトの構築のみならず自社メディア「G’Day Japan!」やGoogle Adsなどの外部広告を利用し、予約ページのプロモーションも実施しました。
英語サイト一新およびプロモーションの成果による満足度は非常に高く、前年度を上回る予約実績を達成しました。
まだ「日本語のサイトしかない」、「英語のサイトはあるけれど効果がまったくない」などとお悩みの方は、ぜひこれらのポイントを参考にしてみてはいかがでしょう。
出典:日本政府観光局(JNTO)統計データ、【日本政府観光局】(JNTO)統計データ、【日本政府観光局】(JNTO)統計データ