By SCP編集部 in オーストラリアでのプロモーション
オーストラリア市場への認知拡大に向けた効果的なプロモーション方法の一つとしてビルボードを利用したプロモーションがあげられます。ビルボードとは主に屋外広告の看板の掲示板のことを指します。オーストラリアの街中や公共交通機関など、様々な場所に設置されているビルボードは、多くの人々に印象づけることが可能なため、とても効果的なプロモーション方法であると言えます。
そこで本記事では、オーストラリア市場の効果的なビルボードの活用方法をご紹介します。
オーストラリアにおけるビルボード
オーストラリアのビルボードはどれくらいのプロモーション効果があるのでしょうか。オーストラリアの大手広告会社Billboard Australiaの調査によると、74%のオーストラリア人はほぼ毎日ビルボードを目にすると回答しています。この数値からオーストラリアの人々は日常的にビルボードに接触していることが分かります。
また、オーストラリアの Out-of-Home (OOH) 産業、つまりビルボードを含む「外出中」の消費者へのマーケティングに焦点を当てた産業での収益は、2011年から7年間連続で増加しており、2018年には最高収益である927億円を記録しています。2017年のOOH総収益837億円から1年間で10.8 %も増加していることからも、オーストラリアにおけるOut-of-Home産業は幅広いターゲットに訴求出来るプロモーション方法として今後も期待が出来ます。
そんなOOH産業の中でも、ビルボードを代表とするDigital Out of Home (DOOH) の収益は上昇傾向にあり、2018年にはOOH産業の総収益内52.3%を占めています。これはOOH産業の収益の半分以上がビルボード等のデジタル屋外広告によるものであるということにほかならず、オーストラリアにおけるビルボードが非常に効果的であることを示しています。
参照:http://www.billboardsaustralia.com.au/why–outdoor/statistics
オーストラリアで効果的なビルボードの場所
一般道路や幹線道路の屋外広告
日本と同じように、オーストラリアでも道路脇に様々なビルボードがあります。オーストラリア人が広告に触れる機会としてTVのコマーシャルだと30~60秒、新聞の広告は週に一回程度と言われています。そのような中で週7日24時間同じ場所に設置され、多くの人に印象づけるビルボードは他のプロモーション方法と比べてもとても効果的であることが分かります。
実際、屋外広告とテレビコマーシャルの継続的な認知度に関する調査によると、屋外広告とテレビコマーシャルともに36%の認知度であったとき、2週間後、テレビコマーシャルの認知度が大幅に減少したのに対して、屋外広告は1%しか下がらなかったという結果が出ています。つまり、テレビ等の情報は風化しやすいが、何度も繰り返し目に入る屋外広告の情報は長期的に記憶されやすいのです。
また、demographic resources では84.3%のオーストラリアの家庭が自動車を保有していると回答しています。さらには、34.1%の家庭は車を二台所有、17%は3台以上所有しているそうです。これらのデータから分かる通り、オーストラリアでは車に乗る人が非常に多い為、道路におけるビルボードは非常に有効的なプロモーション方法であると言えます。
参照:Mediacom (OUTFRONT media) and University of Alberta Study
参照:https://profile.id.com.au/australia/car-ownership
参照:http://www.billboardsaustralia.com.au/why–outdoor/why-outdoor
バスの車体広告 (ラッピングバス)
オーストラリアのバスは車体広告を載せているバスが多く、これもビルボードを利用したプロモーション方法の一つとしてあげられます。このようなバスの車体広告をラッピングバスと呼びます。外からだと内側から外の様子がみえないように思われますが、中からみると外の様子が見えるようになっています。
このような壮大なオーストラリアのラッピングバスは見る人に強い印象を与えることが出来ます。
また、バスは幅広い範囲で移動するため、あらゆるオーディエンスや潜在顧客などを獲得することが出来てとても効率的なプロモーション媒体であると言えます。
参照:https://fleetingimage.com.au/services/bus-graphics/
バスの待合所広告
オーストラリアではほぼ全てのバス停にシェルターが設置されており、そこで様々なビルボードを見ることが出来ます。
オーストラリアのバス産業連盟のOze Bus によると、オーストラリアでは年間15億人もの人が都市公共交通機関にバスを利用しているため、バス待合所のビルボードは都市部の人々を中心に多くの人にリーチが可能なプロモーション場所として最適であるといえます。
例えば、紅茶で有名なLiptonは真夏にボタンを押すとミストがでるビルボードをバスシェルターに設置していました。”Liptonの商品で暑さを和らげよう”というスローガンを元に、バスシェルターを用いたユニークなプロモーション方法を活用したことによって体験型マーケティングとして多くの人に親しまれました。
このように、バスシェルターを上手く利用すれば効果的なマーケティングを行うことが可能となり、自社製品やサービスのプロモーションに繋がります。
参照:http://ozebus.com.au/information-for-moving-people/bus-industry-vital-statistics
地下鉄の広告
オーストラリアでは日本と違って電車内に広告はありません。しかし、電車の車体広告や地下鉄のプラットホーム上にビルボードを見つけることが出来ます。オーストラリアの最大都市の一つであるシドニーでは39%の人、メルボルンでは29%の人が、毎日地下鉄を利用するという結果が出ています。
プラットホームにおけるビルボードはターゲットが自動車等を運転中に見かけるときよりも、集中して長い時間注目して見ることが出来るため、地下鉄のビルボードは特に通学・通勤者への訴求が可能となり、効果的なプロモーション場所であるということが分かります。
参照:http://www.billboardsaustralia.com.au/formats/rail
SCPの実績
TOKYO CITY PROMOTION
弊社ではこれまでも様々なインバウンド事業のお手伝いをしておりますが、その中の1つに、「TCVB 公益財団法人 東京観光財団東京」の「TOKYO CITY PROMOTION」のビルボードがあります。2013年にオーストラリア、シドニーのタウンホール駅に設置され、オーストラリアにおける訪日観光プロモーションを実施しました。
シドニー市内の中心部に位置しており多くの利用者がいる駅であるため、多くのオーストラリア人にアプローチすることが出来、日本について詳しくない通行者でも東京について知ってもらえるきっかけとなりました。ターゲットを絞らずにプロモーションが可能なため、潜在顧客の掘り起こしにも繋がるのも地下鉄の広告を活用する一つのメリットです。
日本のスキーリゾートのプロモーション
オーストラリア人スキー客を誘致する目的でシドニー国際空港内にキャンペーン広告を掲示しました。北米のスキーリゾートに出かけたオーストラリア人スキー客に向けたもので、空港内到着通路に日本のスキーリゾートを紹介する特大パネルを設置しました。このビルボードは多くの旅行客の目に触れ、中には広告パネルの前で記念写真を撮る人の姿も見られました第一弾のキャンペーン成功を受けて、こちらのプロモーションは第三弾まで実施されています。
効果的なオーストラリアのビルボードのまとめ
オーストラリアにおけるビルボードをご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
効果的なオーストラリアのまとめとして:
- オーストラリアでのビルボードは多くの人へのリーチが可能なため効果的な宣伝方法である
- オーストラリアでは道路、バス、地下鉄など様々な設置ポイントがあり、プロモーションしたいターゲットによって設置場所を考慮する必要がある
- SCPもインバウンド事業の一環としてビルボードを活用したプロモーション経験と実績がある
オーストラリア市場へのプロモーションを成功させるためにも、オーストラリアの効果的なビルボードについて理解した上でどのビルボードを選択するかが重要となります。
さらに詳しくオーストラリアにおける効果的なビルボードについて知りたい方は、オーストラリアのマーケットを熟知したサザンクロス・プロモーションズにお気軽にお問い合わせください。
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効果的なオーストラリアのWebメディア
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