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【2020年版】最新データから読み取る訪日オーストラリア人の特性まとめ

By SCP編集部 in オーストラリア基本情報

世界的に「旅行好き」として知られるオーストラリア人。長期休暇を取ってバケーションに出かけることが一般的に浸透しているオーストラリアでは、海外旅行者の数も年々伸びています。オーストラリア政府による最新データでは、2019年の海外旅行者数は約1,130万人※と過去最多を更新したことから、「旅行熱」はますます高まっていくことが予想されます。

※出典:オーストラリア政府統計データ

 

オーストラリアでの人気渡航先には、隣国であるニュージーランドやサーフィンの聖地であるインドネシアのバリ島など、様々な国や地域がありますが、近年は日本も人気旅行先の1つとして注目を浴びています。

日本政府観光局JNTOの統計データによると、訪日オーストラリア人観光客の数は増えており、2019年12月は前年比14.3%の増加率を示し、約62万人を記録※しました。

※出典:日本政府観光局(JNTO)

 

そんな中、観光庁は2018年2月から「Enjoy my Japan」グローバルキャンペーンを掲げ、新たな市場の拡大を目指しています。「Enjoy my Japan」では、欧米豪の旅行客をターゲットにプロモーションを展開していくことが発表されています。本稿では、年々増え続ける旅行者数とオーストラリア人の特質を、データで見ることで更なるインバウンドの可能性を探りたいと思います。

データ(1) 訪日オーストラリア人者数

次のグラフは、2009年から2019年の訪日オーストラリア人数を表したものです。2011年は東日本大震災がおきたこともあり、前年に比べて訪日者数が減少しているものの、2012年以降からは訪日者数は継続して増加しています。2009年と2019年を比べると訪日者数が約3倍にも増えていることから、今後も更に訪日オーストラリア人の数が増えることが期待されます。

出典:日本政府観光局(JNTO)

データ(2)性別・年代別でみる訪日オーストラリア人 

下記のグラフは、2018年の訪日者全体と訪日オーストラリア人を性別・年代別で比較したものです。

男女別で見ると、訪日者全体においては30代を除いて女性の訪日客数が男性より多いのに対し、訪日オーストラリア人は、全世代に共通して男性の数が女性を上回っていることがわかります。

また、年代別で見ると、やはりどちらも20~30代の若者層が多く訪日していることがわかります。しかし、訪日者全体では年代が上がるごとに訪日数が減少しているのに対して、訪日オーストラリア人の場合減少が比較的ゆるやかです。オーストラリア人は男女ともにシニア層での訪日客も多いことからも、シニア層へのアプローチもこれからプロモーションを考える上で必要不可欠であると言えます。

出典:政府統計

データ(3) 訪日オーストラリア人の訪日前の興味・関心

オーストラリア人が日本への旅行前に最も期待していることとしては、約9割が「日本食を食べること」と回答しました。また、日本の自然、歴史・文化体験にも約6割の訪日オーストラリア人が期待していると答えたことから、日本の文化に強い関心がある事がわかります。

 

出典:日本政府観光局(JNTO)

データ(4)訪日オーストラリア人が訪日前に利用した情報収集源

次のグラフは、訪日オーストラリア人が、訪日前に何で情報を得たかを示したものです。口コミサイトや

など、ネットを利用した情報収集が多い一方、自国の親族・知人、日本在住の親族・知人など、口コミ情報を多く取り入れていることがわかります。

また、個人ブログから情報を得ているオーストラリア人も多く、実際の体験談を元にした情報から旅行プランを練る傾向がみられることから、インフルエンサーやブロガーを利用したプロモーションが効果的なプロモーション方法と言えるでしょう。

出典:日本政府統計局(JNTO)

データ(5)訪日オーストラリア人の滞在日数

次のグラフは、訪日観光客一人あたりの旅行支出額トップ3のオーストラリア、スペイン、中国の平均滞在日数を比較したものです。

2018年度の訪日オーストラリア人の平均滞在日数は約10日間と、訪日外国人全体の約5日間に比べて長期滞在の傾向にあります。オーストラリアはバケーション制度が充実しているため、比較的長期休暇を取得しやすい環境が整っています。実際に1週間以上滞在する観光客の割合は80%を超えています。

中国は日本との物理的な距離の近さや渡航目的の違いから、平均滞在日数は約6日間と短くなる傾向があります。滞在日数が比較的短い傾向にあるアジアからの旅行客に比べ、1度の訪日で長期滞在をするオーストラリア人は、今後のインバウンド事業にとって重要な訪日客であると言えます。

(また、消費動向についてはこちらで詳しく説明しています。)

 

出典:日本政府観光局(JNTO)

まとめ

オーストラリアは人口増加も著しいうえ、それ以上に海外旅行者も年々増え続けています。また、オーストラリア人の日本への興味・関心は非常に高く、オーストラリア人の旅行者向けサイト「Travellerでは、2018年にサイト内で検索された旅行先として日本がトップ※になっています。オーストラリア人の日本への興味はますます高まっています。

※出典:Traveller

今回の記事で紹介したデータから、年代を意識したプロモーションや日本の食・伝統文化を中心とした情報発信など、オーストラリア人の特質を理解した上で、ニーズにこたえていくことがこれからの訪日オーストラリア人を対象としたプロモーションでは重要になってきます。

オーストラリアでのインバウンドプロモーションに関するご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください

 

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