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2021年12月訪日オーストラリア人数まとめ/オーストラリアのコロナ現況と今後の国境再開について

By SCP編集部 in 速報 |

急速なコロナウイルスの感染拡大によって、世界の新規感染者数は上昇の一途をたどり連日過去最多を更新している。特にロシアや中央アジアなどを含む欧州での感染者数が最も多く、その後を北米と南米を合わせたアメリカが追随している。各国で一日当たりの新規感染者数が最高水準付近を推移する中、イギリス政府はオミクロン株の流行は収束傾向にあるとの見解を示した上で、再導入されたコロナ関連規制のほとんどを解除すると発表した。オーストラリアでもオミクロン株による新規感染者数は右肩上がりに増加し、最も人口が多いニュースサウスウェールズ州ではコロナによる死者数が過去最多の46人に昇った。国内の感染状況を受け、25日に州境の閉鎖措置を解除する予定だった西オーストラリア州は、他州との往来再開を延期すると表明。コロナとの共存を目指すオーストラリア連邦政府の方針に反する姿勢を示したことで、連邦政府と州政府との間には亀裂が生じている。

オーストラリアのコロナ現況

一部の地域では、コロナ関連規制が再導入されている。また、ニュースサウスウェールズでは18歳以上の3度目のワクチン接種の接種間隔を3カ月に短縮するなど、ブースター接種を加速させる取り組みが広がっている。その反面、国内主要都市のシドニーやメルボルンでは、マスク着用義務や反ワクチンをを訴える大規模デモが勃発。1月中旬にメルボルンで発生したデモでは、道路渋滞や公共交通機関の乱れなど多くの混乱を招いた。デモ参加者の多くはマスク末着用で、叫びながら抗議を続けていたため、こうしたデモ活動はクラスターの温床になりかねないとし、政府や警察などは警戒を強めている。

オーストラリアの国境について

20203月から国境閉鎖措置や海外渡航禁止令など、徹底したコロナ感染防止措置を講じていたオーストラリアだったが、ウィズコロナ政策への転換によって、12月からワクチン接種を完了した日本国籍者の入国を認めている(一部の州に限定)。また、ワクチン接種完了者で、学生ビザやワーキングホリデーなどの特定のビザ保有者の受け入れも再開した。同時にオーストラリア国内では、感染者数の増加に伴い、濃厚接触者の自主隔離による労働力不足の課題が浮き彫りになっている。社会経済機能への深刻な影響も懸念される中、オーストラリア連邦政府はこのような現状を打開すべく、今後12週間以内に入国するバックパッカーや学生に対し、ビザ申請費用を免状すると発表。「オーストラリア各地を回ると同時に、農業やホスピタリティー業界など労働力が不足している現場で働いて助けてほしい」と呼びかけており、入国規制を緩和することで、海外からの労働力を確保したい構えだ。

202112月訪日オーストラリア人数

オーストラリアからの入国の際には依然として日本政府による10日間の隔離措置、PCR検査受験そして査証免除措置適用停止が適用されている。また、オーストラリア首都特別地域など一部の州は、水際対策上特に対応すべき変異株などに対する指定国・地域として、当分の間、検疫所が確保する宿泊施設での待機、入国後3日目の再検査などの対象になっている。一方オーストラリア政府は、ワクチン接種完了を条件に、十分注意を払った上での渡航を許可している。しかし、日本への直行便の大幅な運休・減便も影響し、202112月の訪日オーストラリア人数は100人に留まった(対2019年同月比99.9%減)。

JNTOシドニー事務所田中所長のコメント

オーストラリア、日本ともにオミクロン株の感染が広がっておりますが、対応はずいぶんと異なっています。ワクチン接種率の向上とブースター接種にも注力しているオーストラリア政府はメリハリを利かせた対策を推進しており、州境間の移動規制や入国に際する規制に関しても緩和が進んでいます。

JNTOシドニー事務所では、旅行に対して前向きになりつつある市場需要をつかむため、115日から、セレブリティシェフ2名を起用した広告キャンペーンを実施しています。訪日経験がある2人が、食やさまざまな体験など日本の思い出を話しながら、再び訪日できる日を楽しみにしているという内容です。

この動画を紹介したSNSでは「日本が恋しい」「早く日本に行きたい」など、多くのコメントが寄せられています。

本動画はVisit Japan AUYouTubeでもご覧いただけます。

https://youtu.be/fzE36IxxoJQ

訪日旅行再開時期については、先行き不透明な状況が続いていますが、市場のニーズや国内の状況を見極めながら、情報発信を行って参ります

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