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オーストラリア人の国民性とは? 特徴と気質まとめ

By SCP編集部 in オーストラリア基本情報

商品やサービスを海外に向けてプロモーションする際に着目したいことは、その国の国民性や特徴、気質です。それらを知って理解することで、プロモーションする要素の検討や実施が的確に行われ、ターゲットに首尾よく浸透させることができます。さらに、その後の展開もスムーズです。

現在、日本を訪れる外国人観光客は大幅に増加しています。これは、2020年開催の東京オリンピックに向けて、日本政府が入国ビザの緩和や免税制度の改革などを行ったこと、企業や自治体が外国人の国民性や特徴にマッチしたツアー企画や商品販売などを展開していることによります。

なかでも、オーストラリア人観光客は近年急増しており、インバウンド事業の誘客ターゲットとして大きな注目が集まっていると話題です。その一例に、オーストラリアの大手旅行雑誌「インターナショナル・トラベラー」が毎年発表する読者投稿ランキングの「ベスト・スキー・デスティネーション」部門で、初めて日本が第1位を獲得しました。また、年々増加する訪日オーストラリア人数が、2017年には5年前の約2倍の495,100人にも昇り、まさに今、オーストラリアはインバウンド事業において”旬”の国と言えるでしょう。

参照元:https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/20170519_4.pdf

一方、日本政府観光局の調べによれば、オーストラリアを訪れる日本人旅行者数も毎年増え続けています。また、2015年に日豪経済連携協定が結ばれたことも相乗効果となり、今後の日豪間のビジネスにおけるさらなる活性化が期待されています。

このように、日本とつながりの深いオーストラリアですが、言語の違いはもちろん、国の文化や歴史的背景などから、その国民性は日本人とは異なります。オーストラリア人に商品やサービスを的確に伝えるためには、オーストラリア人の気質や特徴を理解し、オーストラリア人の国民性に合わせてプロモーションすることが重要です。

 

オーストラリア人の国民性

仲間意識と平等意識

オーストラリア人の国民性としてまず挙げられるのが、「仲間意識」の強さです。この意識は日本人にも備わっていますが、オーストラリア人はそれ以上かもしれません。そうした意味でも、オーストラリアへのプロモーション活動は比較的実施しやすい傾向にあると言えるでしょう。

オーストラリア人は、仲間意識のことを「Mateship(マイトシップ)」と呼び、誰かがヘルプを求めているときには必ず手を差し伸べ、フォローし合い、助け合うことを大切にしています。

Mateshipは、オーストラリアの元首相ジョン・ハワードが、憲法の前文に新たに盛り込むことを検討したとされるほど、オーストラリア人の国民性として深く根づいているものです。その起源は、1850年代のオーストラリアのゴールドラッシュにあるとも言われています。

参照元:https://www.smh.com.au/national/mateship-secular-australias-religion-and-how-john-howard-hijacked-it-20141217-129c7t.html

その昔、金脈を目指して、イギリス人をはじめヨーロッパ人や中国人など多くの移民が押し寄せてきました。そうした環境の中、オーストラリア人は小さなグループを作り採掘をしていたそうです。その結果、鉱夫の結束力が高まり、工具やテントなどを共有、コミュニティを形成する流れへと発展していきました。こうした背景から、仲間意識が深まり、お互いのことを考える国民性が生まれたとされています。

参照元:http://www.sl.nsw.gov.au/stories/eureka-rush-gold

 

そしてもうひとつが「平等意識」です。この起源は、イギリス領有時代にまでさかのぼります。

6万年前から先住していると言われるアボリジニの地を初めて発見したヨーロッパ人は、オランダのウィレム・ヤンツ東インド(現在のインドネシア)総督。1606年のことでした。1700年代後半になるとイギリスやアイルランドから多くの流刑者と、それを上回る数の入植者がオーストラリアへ上陸し始めます。

その後1828年には、イギリスがオーストラリア全土の領有を宣言。その際に流刑者やアボリジニにはわずかな土地しか与えられず、強い反発があったことは想像するにむずかしくありません。この頃から、人権の平等といった意識が芽生え、今日の国民性につながっていると言われています。

1850年代のゴールドラッシュによりアジア諸国からの移民が増えたため、1901年には移住制限法が成立し、オーストラリアにおける白人最優先主義の考え「白豪主義」が採られました。しかしその後、イギリスのEC加盟や労働政権の改革などにより、白豪主義政策は廃止され、市民権が改正されました。こうした経緯により、市民権に含まれる「オーストラリア的価値」として、すべての個人の平等の価値と尊厳及び自由の尊重、宗教的寛容、男女平等などを暮らしの中で体現することを意味し、その概念が国民性として今日まで続いています。

年齢、職業、性別も関係なく平等に接し、お互いを尊重しあう国民性を歴史の中で培ってきたオーストラリア人。学校でも生徒と先生は対等の関係にあり、お互いに意見を発言し尊重します。職場でも肩書きに関わらず、平等に交流し合うことを大切にしています。また、サービス業においてもオーストラリア人の国民性は顕著に現れ、「Please」「Thank you」「Sorry」といった言葉をお客様にも友人にも同じように使います。上下関係やおもてなしの心を大事にする日本人からみると、このような光景は印象的に映るかもしれませんが、この国民性を知ることでオーストラリア人と円滑な交流がのぞめるでしょう。

 

オーストラリア人の国民性の特徴

オーストラリア人の国民性の特徴(1) イギリス英語とも違う言語

万国の共通語としてあらゆる国や地域で話されている英語は、その国によってそれぞれの特徴があります。大きく分けると、アメリカ英語とイギリス英語。一般的にオーストラリア英語はイギリス英語寄りと言われていますが、孤立した島であったことからオーストラリア独自の言葉が多数生み出されてきました。

例えば、「Good day」は「G’day(グッダイ)」「afternoon」が「arvo(アーヴォウ)」「Journalist」が「journo(ジャーノォウ)」など。これらを初めて耳にする人にとっては、聞きなれない言語に感じ理解しがたいかもしれません。

さらに、オーストラリア人が話す英語には、独特な発音があるのも特徴です。「a」は「アイ」と聞こえるように発音し、語尾の「r」を発音しないといったことがあります。先述したMateshipも、オーストラリア人は「メイトシップ」ではなく「マイトシップ」と発音するのです。

また、オーストラリア人の英語は単語を省略することが多いとも言われています。これはイギリスの方言にもみられ、イギリスの労働者階級の人々が言葉を縮めて話していたのが影響していると考えられているようです。このことに関して、タスマニア大学の心理学者Nenagh Kempは、単語を省略することは時間を短縮するという目的のほかに、日常的で親しみを感じさせる狙いもあるのではないかと分析。オーストラリア人の国民性は独自に展開させてきた言語からも感じ取ることができます。

参照元:http://www.australiangeographic.com.au/topics/history-culture/2012/09/aussie-slang-why-we-shorten-words/

 

オーストラリア人の国民性の特徴(2) 喫煙率

日本でも年々下がる喫煙率は、オーストラリアではさらに低くなっています。男性と女性の各割合を比べてみると、女性の喫煙率は日本人とオーストラリア人とではほとんど差はありません。しかし、オーストラリア人男性の喫煙率は日本人の男性の約半分。とても低い割合なのです。

参照元:http://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/255336/9789241565486-eng.pdf?sequence=1

オーストラリアでは州ごとの条例もありますが、国内共通のものとして、公共施設や交通機関における喫煙は禁止されています。また、レストランやカフェなどでも、タバコは基本的に吸うことができません。その例として、シドニーのあるニューサウスウェールズ州では、公共の建物や交通機関、飲食店から4メートル以内の場所での喫煙も禁止されています。これは、人が集まり楽しい時間を過ごすことをサポートするといった助け合いの精神、オーストラリア人の国民性が反映されている一面でしょう。

参照元:http://www.tobaccoinaustralia.org.au/table-15-7-1-implementation-dates-aus#ACT

オーストラリアで流通しているタバコのパッケージには、タバコで汚れた肺や病気になった人の顔写真などがプリントされています。また、迫りくるほど大きな文字で「Smoking Kills」なども記載され、喫煙を思いとどまらせるアイデアが豊富です。そして、価格は日本の約7倍。しかも年々上昇していることで、喫煙率の低下に拍車をかけています。

 

オーストラリア人の国民性の特徴(3) アルコール消費量

アルコール消費量の多さは、オーストラリア人の特徴のひとつです。食事をする際やスポーツ観戦時にアルコールを楽しむ人が非常に多いことで知られています。

オーストラリア統計局(2014~2015年の調べ)のデータによると、18歳以上のオーストラリア人の80.6%が過去1年間にアルコールを摂取したとあります。

参照元:http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/mf/4307.0.55.001

また、オーストラリア全体のアルコール消費量の75%は、20%のオーストラリア人で消費されるとの調査結果もあります。(2016年NPO調べ)

参照元:http://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/112736/9789240692763_eng.pdf;jsessionid=60F68CDC4510967D6E46FB9E12990974?sequence=1

さらに、WHO(世界保健機構)が発表するアルコール消費量の国別ランキングでは、186カ国中オーストラリアは26位、日本は64位にランクされています。

参照元:https://www.globalnote.jp/post-3958.html

アルコールの種類に関しては、2010年度のオーストラリア人の一人当たりのアルコール消費データによると、ビールの消費量が1番多く、それにワインが続いています。近年では、その差は縮まってきているようです。

参照元:
http://www.who.int/substance_abuse/publications/global_alcohol_report/profiles/aus.pdf?ua=1
http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/mf/4307.0.55.001

仲間と一緒にアルコールを味わう機会が多いことも、オーストラリア人の国民性の大きな特徴と言えるかもしれません。

 

オーストラリア人の国民性・気質

オーストラリア人の国民性・気質(1)「No worries」精神

オーストラリア人の日常会話に頻繁に登場する言葉「No worries(ノーウォーリーズ)」。これは、「You’re welcome:どういたしまして」や「No problem:大丈夫ですよ」、さらに「do not worry about that:気にしないでください」などと同様に、幅広い意味合いで使用されているフレーズです。

言語学者の記述によると、No worriesが初めて使われたのは1966年あたり。オーストラリア人の温和や親切心といった気質、さらに前述の仲間意識の高いオーストラリア人の国民性を表しているとあります。生活に根付いたこの言葉は、人に対する友愛をいつでもどこでも気軽に表現するオーストラリア人の国民性をうかがい知ることができます。

参照元:https://www.mnn.com/lifestyle/arts-culture/blogs/no-worries-mate-its-all-good-down-under

 

オーストラリア人の国民性・気質(2) ユーモアセンスの違い

イギリスから来た移民が建国の祖となっているオーストラリアは、ユーモアのセンスもイギリスとよく似ています。例えば、仕事で大きなミスをしてしまった時などは、「Nice work(ナイスワーク)」などと言います。オーストラリア人は人をからかったり、自分自身を笑いのネタにしたりすることをコミュニケーションのひとつと考えているため、クスッと笑ってしまうようなフレーズが飛び交うのです。

多くの国ではこういった場面において、面子を保ったり、周りのことを気にかけた配慮の言葉を投げかけたりしますが、オーストラリア人の気質としては、あえて皮肉を言うことでお互いの親密さや信頼関係を深く築いているようです。

参照元:http://insiderguides.com.au/a-beginners-guide-to-aussie-humour/

 

オーストラリア人の国民性や特徴、気質から見る今後

そのほか、日本では目上の方や初めて会う方などに対して敬称を用いて敬意を表しますが、オーストラリア人は初対面でも苗字ではなく名前で呼び合うといった特徴も持っています。

こうした相手を尊重したうえで平等に接するオーストラリア人の国民性や気質は、日本人とは違う傾向があり、興味深い側面です。このような国民性や気質に合わせ、独特な英語を認識することから、より円滑なコミュニケーションが期待できます。

また、オーストラリア人の社会背景や状況、生活スタイルを意識することで、今後のオーストラ人向けのプロモーションや商品ラインナップの充実も図れるのではないでしょうか。今回の情報をオーストラリア人と友好を深めることや、オーストラリア人観光客の獲得に役立てていただければ幸いです。

 

この記事を書いた人:宮川美潮(みやがわみしお)
東京都出身。情報通信系商社にて営業職を務めていた際に、マーケティングに興味を抱いたこと、また大学時代に学んでいた中国語よりも英語の必要性を強く感じ来豪。現在シドニーのTAFE(職業訓練校)にてマーケティングコースを受講中。

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