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訪日観光プロモーションに効果的なイベント・展示会 4選

By SCP編集部 in イベントレポート

オーストラリア市場において訪日インバウンド対策を検討するにあたり、ターゲットとなるオーストラリアの人々と直に触れ合い、ダイレクトに反応を得る機会は大変重要であり貴重です。「Face to Face」で直接顧客に情報発信・PRできる方法のひとつとして、イベントや展示会があります。

(Social Networking Service)などを通じた口コミでの情報拡散が人々の消費行動に大きな影響を与えています。消費者が実際に足を運び、見て聞いて体験できるイベントは、やり方次第で大きなプロモーション効果を期待できます。特に訪日観光・インバウンド市場においては、消費者に日本の情報を届け、いかに興味喚起させるかが重要であり、イベント・展示会への出展は有効なPR手法と言えるでしょう。

実際に来場者に売り込みたい内容を訴えることはもちろん、の出展者との情報交換や取引先開拓など、様々な営業・宣伝活動が実施できます

オーストラリア国内では、毎年多くの分野で様々な展示会・イベントが各地で開催されていますが、日本の魅力を発信するのに適した観光系・文化系イベントの人気が年々高まっています。

 

イベント1:オーストラリア最大級の日系イベント「Matsuri Japan Festival」

毎年12月にシドニーの人気観光スポットでもあるダーリングハーバー内のタンバロンパークで開催されるのが、オーストラリア最大規模の日系イベント「Matsuri Japan Festival」以下Matsuri」)。

Matsuriは2006年に日豪友好30周年を記念して開催されて以来、シドニーの日系コミュニティが一堂に会し日本の文化・伝統を発信する日本フェスティバルです。今や日本とオーストラリアをつなぐ架け橋のような存在になっており、来場者数は年々増加、2017年には過去最高の5万5000人の動員を記録しました。日本好きのシドニー市民や在豪邦人に愛される一大イベントとなっています。

そんなMatsuriには、訪日観光を盛り上げ、インバウンド活性化を図るべく、毎年多くの企業や地方自治体が日本からやってきてブースを出展しています。2019年には、全日空日本航空ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、オリオンビール、ジュンパシフィックといった企業や、山梨、静岡、名古屋、関西(大阪・神戸・堺)、和歌山、鳥取、沖縄などの地方自治体がブースを出展。趣向を凝らした企画内容で来場者を”おもてなし”し、最新の観光情報と日本文化を発信しました。

8時間という長時間のイベントにも関わらず、終日会場は多くの来場者で賑わいました。他国の同様のイベントと比較しても、来場者数だけでなく、ブース出展者数やステージでのパフォーマンスのクオリティは高く、「こんなにも人が多いタンバロンパークは見たことがないよ」シドニーの人たちが話すほどです。

じつはオーストラリアにおいて日本文化の人気は青天井なのです。オーストラリア人の日本への関心はとても高く、アニメや漫画などのポップカルチャーの人気はもちろん、日本文化オーストラリア人の生活に浸透、定着していく様子を感じることができますMatsuriを通してオーストラリア人たちに日本の魅力にもっと触れてもらうことが、オーストラリア人の訪日のきっかけとなり、ひいてはインバウンド消費を促すことに繋がるでしょう。

【イベント公式サイト】Matsuri – Japan Festival – 

※弊社にて「Matsuri Japan Festival」の運営をお手伝いしています。

イベント2:国内12都市で開催されるオーストラリア最大級の旅行博イベント「World Travel Expo」

太陽の光が降り注ぐ真夏の2月、オーストラリア国内各地で開催されるのが、国内最大級の旅行博覧会「World Travel Expo。主催者はオーストラリア大手旅行会社フライトセンター(Flight Centreです。

2019年には国内12都市(ブリスベンパースホバート、シドニータウンズビルメルボルンニューカッスルアデレードケアンズキャンベラゴールドコーストダーウィン)で開催されました。毎年、世界各国の観光局や地方自治体、航空会社、鉄道、ホテルなど述べ150以上もの団体・企業が一堂に介し、最新の旅行情報を発信するとあって人気を博しています。

その中でも日本のブースは、家族連れやカップルなど、世代を問わず多くの来場者が列をなすほどの人気で、オーストラリア人の日本観光への期待が伺え、訪日旅行のPRには絶好の機会です。

伝統文化からテクノロジー、またオタク文化やウィンタースポーツまで幅広い魅力を持つ日本は、オーストラリア人が慣れ親しんでいる西洋文化とは違った非日常的な経験ができる旅行先として注目を集めています。

「アクティビティ好き」「海外旅行にはお金を惜しまない」などの傾向を持つオーストラリア人は、東京や京都などの定番観光スポットはもちろんのこと、日本の伝統文化や地域に根ざした体験ができる体験型観光や、高級ホテルや老舗旅館などに宿泊するラグジュアリートラベルなどを求め、次のシーズンに向けた長期的な旅行計画を練る人も多く見られます旅行への関心が高い人が来場するので、持ち帰った情報を周囲に積極的にシェアすることが予想され、口コミでの話題化も狙えるかもしれません。

消費者に向けてダイレクトに情報を発信できる同イベントは、人気観光地のさらなる認知度向上、および地方や新規事業の需要喚起にも繋がる格好の場となっています。また、数多くのサプライヤーが参加することで、新規参入や事業拡大に努める業界関係者同士のネットワーク強化にも一役買っています。

ここ数年の動きでは、全日空のオーストラリア新規路線再開に始まり、LCCによる直行便の増加、また最近では日本航空、全日空やカンタス航空が新路線を開設を予定するなど、オーストラリア・日本間の航空路線増便が日本人気の追い風にもなっています。

観光大国として成長し続ける日本と世界最長の経済成長率を誇り、旅行愛好家が多いオーストラリアの両国の思惑がぴったりと重なり、大きな波及効果を感じられる、インバウンドビジネスや観光ビジネスに最適なイベントです。

【イベント公式サイト】World Travel Expo 

 

イベント3:オーストラリア シドニー・メルボルンで開催! 毎年人気のスキー博「Snow Travel Expo」

出典:https://snowtravelexpo.com.au/

毎年5月シドニーとメルボルンで開催されるのが、世界のスノートラベル最新情報を発信する「Snow Travel Expo」です。2019年は来場者数1万3500人(2日間開催)超える来場があり、大きな盛り上がりをみせました。

この「Snow Travel Expo」はスキー関係者や旅行業界関係者が一堂に会し、毎年ヨーロッパ・北米・韓国・ニュージーランドを含めた世界11カ国70以上もの団体・企業が参加するスキー・スノーボードに特化した旅行博です。

過去には、日本から北海道や東北、新潟、長野といった地方自治体や有名リゾート、大手旅行会社、スキー用品の販売会社などが出展し、各スキーリゾートの魅力や宿泊施設、スノーレジャーなどの最新トレンドからお得な情報まで幅広く発信しています。その場で予約の問い合わせやツアー照会をする来場者などで多くのブースは賑わいをみせるなど、スノーレジャービジネスにおいてのインバウンド・PRにはぴったりのイベントです。

南半球に位置するオーストラリアは、日本を含む北半球の国々と季節が逆転しているため、12月~2月がサマーシーズンです。さらに、年末年始は最大で10週間のホリデーシーズンになるため数週間にわたって海外で過ごす人も多く、アウトドア好きなオーストラリア人は「夏場にスノースポーツを満喫したい!」と、世界各国のスキーリゾートに出かる理由がここにあります。

その中でも、日本のスキーリゾートはオーストラリア人に大変人気があり、オーストラリアの大手海外旅行雑誌「インターナショナル・トラベラー」の読者投票「リーダーズ・チョイス 2017 アワード」(読者投票)では、「ベスト・スキーイング・デスティネーション」部門の第1位に選ばれました。日本のスキー場は「パウダースノー」が楽しめる良質な雪や、オーストラリアとの時差が2時間(サマータイム時)という点、北米やヨーロッパに比べアクセスがよいといった要因から、多くのスキーファンを魅了しています。ニセコ(北海道)や白馬(長野)には、周りを見渡す限り外国人という光景が広がり、その大多数がオーストラリア人というほど、オーストラリアからの多くの旅行客がつめかけています。

オーストラリアからの訪日観光客数は過去5年間で倍増、さらに平均滞在期間は2週間と言われています。他国からの観光客に比べて圧倒的に滞在期間が長く、また1回の旅行における平均支出額が世界一ということが知られています。スノースポーツを楽しんだ後は、日本各地に足を伸ばして観光をするというパターンも定着しつつあり、冬季におけるオーストラリアからの観光客誘致は、インバウンド消費額全体を底上げすることに繋がっており、スノースポーツに関連する業界以外からも注目が集まっています。

「Snow Travel Expo」では、既存の宿泊施設や旅行パッケージ、製品の紹介だけでなく、最先端のビジネスチャンスに関連する情報が集積しており、事業拡大、新規参入を進める企業の方たちにとっての、活発な商談の場にもなっているなど、訪日インバウンドプロモーションにはおすすめのイベントです。

【イベント公式サイト】Snow Travel Expo

 

イベント4:オーストラリアと日本をマンガ・アニメで繋ぐ、ポップカルチャーの祭典「SMASH!」

アニメやマンガ、映画、音楽、ゲームなど、日本発のポップカルチャー愛好家が集まる人気イベント「SMASH! Sydney Manga and Anime Show 」(以下SMASH!)は、毎年7月にオーストラリア・シドニーで開催されます。

SMASH!は2007年に開催されて以来、オーストラリア最大級のポップカルチャーの祭典として知られ、10周年を迎えた2016年には初年度から10倍となる、約2万人の来場があり、いまやマンガ・アニメのファンだけでなく、多くの業界に影響を与える一大イベントへと変貌を遂げました。

有名声優やアーティスト、ゲームプロデューサーを招致してサイン会や質問コーナーや、日本で開催されるコスプレ世界一決定戦への切符をかけたコスプレ・コンテスト、アニメソング限定のカラオケ大会、そして地元や海外から集まったアイドルやバンドによるライブパフォーマンスなど様々なプログラムの他、「お帰りなさいませ、ご主人様♡」の台詞と共に迎え入れてくれる癒しのメイド喫茶、マニア垂涎のプレミアグッズの販売、さらには日本政府観光局(以下、JNTO)によるビジット・ジャパン・ブースなど、多種多様なブースは来場者を飽きさせません。

近年、世界各地(アジアではタイやインドネシア、欧米ではアメリカやフランスなど)でマンガ・アニメの大型イベントが開かれていますが、オーストラリアにおいては、地理的・経済的な有利性から、本物を求めて日本へ旅行する人が多いのも特徴です。詰まりSMASH!も訪日オーストラリア人の誘致とインバウンド消費活性化に一役買っているのが、Smash!等の日本のポップカルチャーイベントなのです。

実際にアニメ・マンガ愛好家にはストーリーのバックグラウンドをより深く理解したいという動機から日本語学習者が多いそうです。2018年度海外日本語教育機関調査結果によるオーストラリアの日本語学習者数約40万人(世界第4位)という数字もこのことと浅からぬ関係があると言われています。また、2015年から2018年の日本語学習者増加率(約5万人増の13.4%)世界トップという結果となっており、日本語学習を通じた日本に対する興味喚起が進めば、今後多くのオーストラリア人の訪日と、さらなるインバウンド消費を促すことになるでしょう。

日本のポップカルチャーが持つ可能性は想像以上のものがあります。「クールジャパン」をテーマにJNTOがポップカルチャーを切り口に日本の魅力発信に乗り出したように、多くのオーストラリア人が子供の頃から親しんできたアニメ・マンガといったポップカルチャーの持つ影響力を、インバウンドに施策として活用しない手はないでしょう。SMASH!は2018年から会場をシドニー最大の巨大展示場「ICCS」に移すなど、さらに規模を拡大しています。年々、進化するSMASH!には、訪日オーストラリア人の訪日を増やすチャンスが眠っています。

【イベント公式サイト】SMASH! Sydney Manga and Anime Show

 

この記事を書いた人:渡邉 玖実(わたなべ くみ)
福島県出身。大学在学中の米国への留学や世界各国へ旅した経験から、卒業後は総合商社へ就職。その後、PR業界へキャリアチェンジ。主に広報・PRに役立つ記事の執筆に励む。現在はシドニーのオーストラリア人宅でホームステイをしながら、オーストラリアライフを満喫中。趣味はトレッキング、キャンプ、海外旅行。

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