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全日空がパース〜成田間の直行便運航を開始

By SCP編集部 in イベントレポート

全日本空輸(ANA)がオーストラリアと日本を結ぶ2番目の路線として開設したパース〜成田便の運航を開始し、初便が9月1日の夜、パース空港に到着しました。乗客184人がマーク・ マガウワンWA州首相とANAの小島真理パース支店長、定行亮シドニー支店長に迎えられるなかでオーストラリア先住民「アボリジニ」によるダンスが華々しく披露され、就航記念式典が催されました。

パース〜成田便は3クラス含めた184席(ビジネスクラス32席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー138席)を搭載するボーイング787-8型機で毎日運航され、提供座席数としては年間134,000以上が増えることになります。これまでに増して多くの日本人観光客が見込まれると西オーストラリア州政府は予想し、今後3年間でその数は76,000人まで増え、17億5500万円もの経済効果を生むと期待されます。

式典でパース空港の最高経営責任者であるケビン・ブラウン氏は「毎年、西オーストラリア州には29,000人もの日本人観光客が訪れ、年間5800万ドルもの経済効果をもたらしてくれます。この就航によりさらにこの数字は伸び続けるでしょう。また、ANAの日本国内線は全国を網羅しています。パースからの旅行客はANAと旅することで、成田から日本各地へスムーズな乗り継ぎをすることができます」と経済面での効果とANAの利便性の高さについて触れました。

また全日空の片野坂真哉社長が続き、「今日、私たちは重要な節目を迎えました。パースは西オーストラリア州最大の玄関口であり、この就航によって春の桜の季節から冬のスキーシーズンと一年中魅力あふれる日本への旅行が身近となります。今月末にはラグビーワールドカップが開催され、より多くのオーストラリア人が日本を訪れます。和食や文化はもちろん、日本特有の季節や美しい景色も楽しんでもらいたいです」と期待を寄せました。

この新規路線開設が両国にとってまさに最適なタイミングであることは言うまでもありません。日本では9月末からラグビーワールドカップ、来年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。一方、西オーストラリア州でも、真珠養殖で有名なBroomeで「Festival of the Pearl」が催されるほか、毎年多くの日本人観光客を魅了するワイルドフラワーも開花の時期を迎えます。

この就航により、観光以外にビジネスや教育の面においても両国の交流がさらに促進されるでしょう。両国の期待をのせて、今日もパース〜成田便は空の上を旅しています。

  • パース〜成田便運行スケジュール(毎日)

NH881 成田発(11:10)- パース着(20:15)

NH882 パース発(21:45)- 成田着(翌日08:25)

文 :  城倉結音

【全日空オセアニア地区代表 定行氏のインタビュー記事はこちら!】

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インバウンドを読む#6 ANAシドニー支店長 定行亮

 

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