[クライアント]
国税庁
[実施期間]
2023年11月1日~2024年3月31日
[プロジェクトの背景]
国税庁の「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」に基づき、日本産酒類の一層の輸出拡大を図るべく、海外における日本産酒類の認知度向上及び販路拡大に向けた取り組み。豪州・シドニーのショッピングモールなどにおいて、試飲やセミナーのイベントやメディアを活用した広報を実施することで、一般消費者への日本酒の認知度向上と販路拡大を目指す。また、現地酒類関係者と日本国内酒類事業者とのビジネス交流会を設け、商談機会を創出することで、日本酒の更なる普及・販路開拓を支援する。
[タスク]
オーストラリアの一般消費者に向けて、「日本酒の多様性」を前面に打ち出すことで、興味関心喚起に寄与するコンセプトを基に、キービジュアルを作成し、事業を展開。シドニーCBDに位置し、人の流入が多いショッピングモールや百貨店に加え、大規模チェーンや現地独立系など多種多様な客層を持つリカーショップを戦略的に選定し、広報イベントに係る一切の業務を担当。各店舗責任者と協議・連携体制を構築した上で事業を推進した。また、シドニーの一般消費者行動に影響力を持つメディアやインフルエンサーを起用した情報発信、セミナーやビジネス交流会運営に伴う業務全般を請け負うなど、市場全体での日本酒ブーム醸成を図った。
[結果]
店頭イベント、メディアを活用した広報、セミナーやビジネス交流会など多岐にわたる施策が並走する事業だったが、関係者との盤石な連携・協力を図ることでスムーズな事業運営を実施。店頭イベントでは、日本酒愛好家に加え、アルコールは常飲しているが、日本酒と接点がない消費者を取り込む契機を創出し、日本酒の販売数増加や日本酒ファンの裾野拡大に貢献。特に通行者が多いショッピングモールでは、連日150名を超える参加者があり、試飲酒を片手にスタッフの説明を熱心に聞き入るなど、オーストラリア人の日本酒への関心の高さも再認識できた施策になった。各施策において、日本酒の普及実態、飲用傾向や嗜好調査を目的としたアンケートを行い、オーストラリアにおける日本酒の需要拡大に向けた事業展開の一助を担う有益なデータを取得できたことも、成果として挙げられる。