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オーストラリアのSNSとソーシャルメディアマーケティング

By SCP編集部 in オーストラリア基本情報

テクノロジーの発展やインターネットの普及により、全世界で世代を問わずに使われているSNS(Social Networking Service)。オーストラリアではコミュニケーションツールとして、そして流行をキャッチするツールとして幅広い世代が利用しています。

SNSを有効的に利用したマーケティングはソーシャルメディアマーケティング(SMM)と言われ、従来の新聞、テレビ、ラジオや雑誌といったアナログなマスメディアとは違い、幅広いデモグラフィックに効果的かつ効率的にブランドのメッセージを届ける手法が注目されています。

オーストラリアでよく利用されているSNSは、日本でよく利用されているSNSとは種類や使われ方がやや異なります。オーストラリアのSNSの流行を理解することで、どのデモグラフィックをターゲットにすべきか、どのようにターゲット層に効果的かつ効率的にマーケティングすべきかが見えてきます。

今回はオーストラリア人がよく利用するSNSと、SNSの効果的なソーシャルメディアマーケティングの使用例を含め紹介します。

 

オーストラリアでのSNS普及率

オーストラリアの家庭の約86%がインターネットにアクセスしています。さらに15歳以下の子供がいるオーストラリアの家庭約97%がインターネットにアクセスしていることからみても、オーストラリアではSNSを利用しやすい環境が整っていることがわかります。またオーストラリア人の約72%がソーシャルメディアのアカウントを保有しているというデータもあります。

このセクションでは、どのようなオーストラリア人がいつ・どこでSNSを利用しているかをデータを含めて紹介します。

出典:Statista – Internet usage in Australia、Genroe – Social Media Statistics for Australia (2020)

オーストラリアでSNSを利用している年齢層・性別

オーストラリアでSNSを利用している年齢層や性別はインターネットの普及率からみても、幅広いことが推察できます。オーストラリアでは特に若年層の女性が長く、そして頻繁に利用しています


出典:Roy Morgan

オーストラリアのマーケティングリサーチ会社であるロイ・モーガン・リサーチ(Roy Morgan Research)によると、全体のSNS平均使用時間が340分/週なのに対し、女性全体のSNS平均使用時間が391分/週と平均を大きく回っています。

さらに年代別にみてみると、25~34歳のSNS平均使用時間が550分/週、14~24歳のSNS平均使用時間が822分/週と、若年層の女性のSNS平均使用時間は全体の平均よりも2倍以上であることがわかります。また性別に関わらず、オーストラリアの若年層はほかの年代と比べて、より長い時間SNSを利用する傾向にあります。

オーストラリア人がSNSをチェックするデバイス

出典:Australian Bureau of Statistics

オーストラリア統計局の調査によると、オーストラリアの家庭の91%はSNSにアクセスする時にノートパソコンまたはデスクトップパソコンを使用し、インターネットにアクセスしています。同様に、スマートフォンを使用したインターネットアクセスは91%と、多くのオーストラリア人がインターネット利用する際にパソコンまたはスマートフォンを使用しています。


出典:Yellow Social Media Report 2018

スマートフォンからソーシャルメディアにアクセスしている人が圧倒的に多いのが分かります。どの年代も他のデバイスと比較してもスマートフォンからのアクセスが一番多いですが、年代があがるに連れてノートパソコンやデスクトップパソコンからアクセスする傾向があります。

特に15歳以下の子供がいるオーストラリアの家庭の99%が、スマートフォンでソーシャルメディアをチェックしていることから、オーストラリアの若年層やその年代の子供を持つ家庭には、スマートフォンで見やすい・わかりやすいソーシャルメディアを利用したソーシャルメディアマーケティングが最適だと言えます。

2012年にオーストラリアで行われた調査で43.7%しか普及していなかったスマートフォンですが、2019年には72%にのぼり、今後も普及率は高くなることが予想され、スマートフォンを使用している人に向けたソーシャルメディアマーケティング方法が必須になりそうです。

反対に年齢層が高いオーストラリア人をターゲットにしたい場合は、パソコンに最適化されたソーシャルメディアマーケティングが効果的だと言えます。

出典:
Australian Bureau of Statistics – Household Use of Information Technology, Australia, 2016-17
statista – Smartphone penetration rate as share of the population in Australia

オーストラリア人がよくSNSをチェックする場所・時間帯

出典:Yellow Social Media Report 2018

オーストラリア人がよくソーシャルメディアをチェックする場所として一番多いのが自宅(94%)、その次に仕事場(35%)です。

利用率が一番高い自宅の中では、リビングルームでソーシャルメディアをチェックするオーストラリア人が78%、寝室で使用するオーストラリア人が58%です。多くのオーストラリア人が自宅でソーシャルメディアをチェックしていることから、「オーストラリア人は自宅でリラックスしながらSNSをチェックすることを好んでいる」ということがわかります。

オーストラリア人がソーシャルメディアを利用している時間帯を見ても、帰宅後に自宅でソーシャルメディアをチェックする人が多いです。夕方にソーシャルメディアをチェックする割合に次いで、朝一、休憩時間、寝る前と1日を通してSNSはとても身近であり、SNSがオーストラリア人の生活の一部として溶け込んでいると言えます。SNSを利用したプロモーションを実施する際は上記のような時間帯を考慮した投稿時間を設定することでよりリーチ数が増え、認知度を拡大することができるでしょう。

オーストラリア人のSNSの使い方

SNS・ソーシャルメディアと一口に言っても、さまざまな用途があります。さらにオーストラリアでは、日本と共通した部分もありますが、日本とは少し違ったSNS・ソーシャルメディアの使われ方があります。オーストラリア市場のSNSの特徴を押さえれば、効果的にSNSを利用したソーシャルマーケティングをすることができます

オーストラリア人のSNSの使い方① コミュニケーション・コネクション作り

オーストラリア人はSNSの利用率が高くSNSは友達・家族を繋ぐ役割を補っています移民が多いこともあり、オーストラリア以外に家族や友達が住んでいる人の割合が日本よりもかなり高いです。そのような背景もあり、SNSはオーストラリア人にとって、海外にいる家族や友達ともコミュニケーションをとったり、近況を知るという役割を果たしています。

他にも、誕生日やパーティーなどの身内だけのイベントを企画し、参加者を集う際にもSNSが使われます

新しく友達を作ったり、共通の趣味を持っている友達を見つけるという使い方をしている人も多いため、SNSは新しくコミュニティーを作る手助けをしているという一面もあります。

オーストラリアではプライベートの交友関係だけではなくビジネスでの繋がりでも、SNSは多く利用されています。LinkedIn(リンクドイン)と呼ばれるビジネスに特化したSNSの利用者は2018年時点で1000万人を超えたと言われています。このことから、公私にかかわらず積極的に新しいコネクションを作るというオーストラリア人の傾向が見えてきます。

オーストラリア人のSNSの使い方② エンターテイメント

次に多いのがエンターテイメントとしてのSNSの使い方です。近年オーストラリアでは、YouTube(ユーチューブ)やSNSへの動画の投稿ががポピュラーになってきました。それによって、SNS上で動画を観て楽しむというオーストラリア人が増えています

個人的に動画や投稿を観て楽しむというほかにも、Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)上で友達にシェアをし、一緒に楽しむという傾向もあります。面白いと思った動画や投稿には、コメント欄などに友達をタグ付けし、その動画や投稿をシェアする人も多くいます。

また、18~39歳の約40%以上は、SNSで動画を観ることを楽しんでいるため、動画を利用したプロモーションはこの世代のターゲティングに効果的と言えます。また面白い動画や広告は「エンターテイメント」としてSNS上で拡散されやすいので、ソーシャルメディアマーケティングに適していると言えます。

オーストラリア人のSNSの使い方③ 情報収集

オーストラリアでソーシャルメディアは、情報を得るツールとしての役割も果たしています。情報収拾の内容として一番多いのが、ニュースやイベント情報のチェックです。どの年代も全体の約40%が最新の情報をソーシャルメディア上でチェックしています。

また、オーストラリア人がソーシャルメディア上で求める情報の種類としてファッション系が多いことも特徴です。購入したい商品のセール情報やレビュー、金額などの情報や、セレブやインスタグラマーなどの有名人のライフスタイルなどをSNS上でチェックするオーストラリア人も多く、SNSで発信される情報が、いい方向にも、悪い方向にも多くのオーストラリア人に影響を与えるということが伺えます。

また、約半数のオーストラリア人が、電化製品や家具、コンピューターなどの情報を収集する際にソーシャルメディアを利用していることから、購入額が高い場合は事前にSNS上でレビューや購入額などを比較して購入しているという傾向がわかります。さらに商品の情報収集をしているオーストラリア人の約50%が実際に購入しているので、購入意欲が比較的高いということも見えてきます。

出典:
LinkedIn unveils 2018’s most powerful marketers, hits 10 million Australian users
Yellow Social Media Report 2018

オーストラリアでよく利用されているSNSと効果的なソーシャルメディアマーケティング方法

オーストラリアでは18歳以上のほとんどの人がフェイスブックを利用しており、そのほかのSNSでも日本とは全く異なる利用率の分布になっています。さらにSNSの使われ方も日本とは少し違うので、効果的で結果を残せるようなソーシャルメディアマーケティングをしていくためには、それらを理解する必要があります。

Facebook(フェイスブック)

©︎Facebook

オーストラリア人の約91%が利用しているフェイスブックは、多くの用途で幅広い世代に使用されています。特に利用率が高いのは30~39歳のオーストラリア人で、この年代のほぼ100%がフェイスブックをメインのSNSとして利用しています。

フェイスブックの主な利用方法は、コミュニケーションです。しかし、オーストラリアでのフェイスブック上のコミュニケーションはさまざまな形があり、さらにコミュニケーション以外にも多面的に利用されています。

近況報告や写真のシェアはもとより、特に若い世代のコミュニケーションの方法として人気なのが投稿へのタグ付けです。タグ付けとは、面白いと思った投稿に友達や家族などの名前をコメントすることで、タグ付けした人・タグ付けされた人の間でその投稿を楽しむ、情報をシェアすることができます。タグ付けする投稿の種類はさまざまで、ニュース・イベントや、ミーム(Meme)と呼ばれるおもしろ画像などが一般的です。

Instagram(インスタグラム)

©︎Instagram

フェイスブックの次に多く利用されているSNSはインスタグラムです。オーストラリア人の約半数が利用しており、特に若い世代が多いというデータがあります

インスタグラムでは、フェイスブックとは違い、写真付きの投稿やストーリのアップロードができます。日本でも「インスタ映え」という言葉が2017年の流行語にもなった通り、“おしゃれ”で全体的に統一感のある投稿が人気です。

最近ではインスタグラマーと呼ばれる、インスタグラム上で情報を発信することを職業にしている人も多く、オーストラリア在住のインスタグラマーも数多くいます。インスタグラマーを起用することによって、自社のサービスや商品をインスタグラム上でおしゃれにアピールすることが可能です。

Snapchat(スナップチャット)

©︎SnapInc.

スナップチャットは、オーストラリアの比較的若い世代に浸透しているSNSです。全体では約23%と半分以下のオーストラリア人しか利用していませんが、18~29歳の利用率は49%と他の世代よりもかなり多くなっているため、オーストラリアの若者へのソーシャルメディア・マーケティング方法として有効でしょう。

スナップチャットの特徴は、撮った写真や動画を友達などにすぐシェアすることができるということです。写真や動画の送信先は投稿する前に自分で選べるので、フェイスブックやインスタグラムとは違い、親しい友達だけに送ることも可能です。

写真・動画の撮影や加工が簡単なことや、シェアした写真は24時間以内または、送信した相手が見ると消えることが人気の理由になっています。投稿のクオリティを問わないこと、簡単に友達にシェアできるということが、フェイスブックやインスタグラムなどの他のSNSとは違った魅力として、オーストラリアの若い世代に親しまれています

Twitter(ツイッター)

©︎Twitter

日本では一番利用率の高いSNSとして人気のツイッターですが、オーストラリアでは約19%の人しか利用していません。スナップチャットと同様に、ツイッターも30歳未満の若いオーストラリア人に利用されています。ツイッターの利用率が比較的低い理由としては、文字数の制限があることが挙げられますが、例年に比べ利用率がかなり上昇しているので、今後の伸びしろが見込まれます


出典:Sensis

LinkedIn(リンクドイン)


©︎LinkedIn

ビジネスの繋がりを作るSNSとして、よく利用されているのがリンクドインです。約16%のオーストラリア人がリンクドインを利用していますが、特に利用率が多いのが30~65歳の現役世代のオーストラリア人です。年齢層が高く、個人的なつながりというよりはビジネスでの繋がりに特化しているため、ビジネス・トゥー・ビジネス(B2B)での活用に向いているでしょう。

出典:Yellow Social Media Report 2018

オーストラリアでSNSが効果的に利用されているソーシャルメディアマーケティング例

オーストラリアでSNSを使用したマーケティングを進めていく上で大切となってくるのが、「ソーシャルメディアマーケティングをするSNSの特徴に合ったコンテンツを使用し、そのSNSを利用しているターゲットが興味を持つようなコンテンツの選定」です。またソーシャルメディアマーケティングによって達成したい目標によって、使用するマーケティング方法が変わります。例として、よく使用されている方法と、ソーシャルメディアマーケティングがオーストラリアで効果的に使用されている例を紹介します。

広告

SNS上で広告を出すことによって得られる一番の効果は、「幅広いデモグラフィックへブランドの認知度を高められる」ということです。既存のマスメディアとは違い、さまざまな形で広告を出せる、そしてより多くの人にブランドの名前を知ってもらえる、というSNS上ならではの利点があります。

しかし使用するSNSの特徴に合わせたコンテンツでなかった場合、またSNSを利用しているターゲットが興味を持てない広告で合った場合は、そのSNSを利用している人から嫌悪される可能性があリます。そのため、SNS上の広告は文章・写真・動画などさまざまな形式を自由に選ぶことができる反面、広告コンテンツは慎重に制作する必要があります。

ターゲットを具体的に設定できるのもSNS上で出す広告の特徴であり、利点のひとつです。年齢・性別だけではなく、具体的な国・都市やSNSで使用している言語、広告を出す時間帯・頻度などを細かく設定することができます。そうすることにり、広告を見てほしいデモグラフィックへ効率よく、そして効果的にブランドの認知度を上げることができます

ソーシャルメディアマーケティングにおいてターゲットはできるだけ具体的な方が好ましいですが、ターゲットが不特定多数の場合にはSNS上で広告を出した後にその傾向を見ることも大切です。誰が、いつ、どこで、何を、どのようにして広告を見ているのかをデータから明らかにすることによって、今後のソーシャルメディアマーケティングの戦略がより明確になるでしょう。

インフルエンサー

インフルエンサーはSNS上で情報発信力のある人を指し、インスタグラムのインスタグラマーやユーチューブのユーチューバーなどがこれに該当します、こうしたSNS上で人気の人物をソーシャルメディアマーケティングとして活用することによって、好意的なブランドのイメージを拡散することができます

インフルエンサーを起用することによって、「広告によるブランドの認知」よりも一歩踏み込み、ブランドへの好意的な印象づけや、ブランドの購入意欲をSNS上で促すことができます。また、ターゲットからの反応がわかりやすいというのも特徴です。特にインフルエンサーから情報を発信してもらうことによって、広告では表せない自社の商品やサービスの“正しい”使い方を、SNS上のターゲットに伝えられるのも利点のひとつです。

一方で、インフルエンサーを起用したソーシャルメディアマーケティング方法のデメリットとしては、自社の商品・サービスのイメージに合ったインフルエンサーを探さなければならないこと。そして、そのインフルエンサーのフォロワーや視聴者、読者がその商品やサービスを必要としているかどうかを見極める必要があります。

以上条件を満たせば、インフルエンサーによる実際の経験をダイレクトにフォロワーや視聴者、読者に伝えることができ、好意的なブランドのイメージを一気に拡散できるため、ライバルである他のブランドとの差別化を図るという意味でも効果的だと言えます。

NSW Police Force Facebook memes (NSW州警察フェイスブックページ)

オーストラリアで成功しているソーシャルメディアマーケティングの一例として、ニューサウスウェールズ州警察のフェイスブックページが挙げられます。ニューサウスウェールズ州警察はフェイスブックの特徴を活かし、ミーム(Memes)を使いながら、効果的にフェイスブックを利用している人たちにメッセージを発信しています。

出典:NSW Police Force Facebook Page

「スピード違反をしなければ、スピード違反で捕まえられることはないよ」と当たり前のことが書かれているこのミームスは、フェイスブック上で1万9,000件以上のいいねと3,880件のシェア、5万1,000件以上のコメントがされています。

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州内において、道路上で起きる約40%の死亡事故はスピード違反によるものということもあり、スピード違反をしないことの大切さをオーストラリアのフェイスブックならではの方法で伝えていくことで、より効果的にターゲット層へアピールしていると言えます。また、オーストラリアでフェイスブックは幅広い世代のオーストラリア人が使用されているので、自動車を運転する多くの人に情報を発信しているということがあります。

 

オーストラリアにおけるSNSを使用したソーシャルメディアマーケティングのまとめ

オーストラリアでのSNSの背景と、SNSを利用したマーケティング方法・ソーシャルメディアマーケティングのまとめとして

  • オーストラリアの若い世代、特に女性のソーシャルメディアの利用頻度が高い
  • 自宅でスマートフォンからのSNSの利用頻度が高い
  • オーストラリアでSNSは、コミュニケーション・コネクション作り・エンターテイメント・情報収集をする道具として利用されている
  • 効果的にソーシャルメディアマーケティングを活用するには、使用するSNSの特徴を理解し、その特徴を活かす必要がある
  • 達成したい目標に合わせたソーシャルメディアマーケティングを利用することで、効果的かつ効率的にターゲットマーケットにアピールすることができる

オーストラリアの基本情報を理解した上で、以上の点を考慮すると、よりオーストラリア人に向けたソーシャルメディアマーケティングの方法が明確になるでしょう。

 

 

 

出典:SensisRoy Morgan、 Australian Bureau of StatisticSocialMediaNews.com.au
Amy L. Parsons & Elzbieta Lepkowska-White “Social Media Marketing Management: A Conceptual Framework” (2018)

この記事を書いた人:浜登 夏海(はまとなつみ)
岩手県出身。17歳の時に高校編入のために来豪。シドニーの高校卒業後、オーストラリア・ノートレダム大学に進学し、現在はマーケティングとパブリックリレーションズを専攻している。シドニーでお気に入りの場所はウェンディーズ・シークレットガーデンのような、あまり知られていない穴場スポットが好き。

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