By SCP編集部 in オーストラリア基本情報
「F3層やM3層」はやマーケティング活動のなかでよく使われる用語ですが、これらはターゲットとなる顧客を性別・年齢別に区分したものです。Fは「Female(女性)」を意味し、Mは「Male(男性)」を意味しています。「F1層・F2層・F3層」「M1層・M2層・M3層」などに分けられ、それぞれ年齢別に区分されており、F3層は50歳以上の女性、・M3層は男性を指しています。
F3層・M3層はオーストラリアでは海外旅行者数が最も多い年齢層であり、旅行中の消費金額が大きく長期滞在の傾向があります。オーストラリア人のF3層・M3層の特徴とこの層へ向けたプロモーションに欠かせないメディアを紹介します。
オーストラリアのF3層、M3層を理解する
人口割合
F3層・M3層である50歳以上の年代は「ベビーブーマー」世代とも呼ばれ、オーストラリアの人口の約22%を占めています。この世代はすでに仕事をリタイアし、子どもも自立しているため、経済的にも時間的にも余裕があるのが特徴です。
旅行事情
旅行者数
年間の海外への旅行者数を年齢別に比較してみると、F3層・M3層である50歳以上の中高年層は旅行に積極的であることがわかります。特にこの年齢層は若年層と比較して経済的にも余裕があるため高い消費額が見込めるため、この層をターゲットにすることでより大きな売上を獲得することが出来ます。
旅行の特徴
長期滞在
若年層の平均滞在日数が10日前後に対して、F3層・M3層は平均滞在日数は約13日(約2週間)と、比較的に長期滞在の傾向を示しています。
高い消費額
50歳以上であるF3層・M3層は、仕事では何らかの役職についていたり子どもは独立していたりなど経済的にも余裕があるのが特徴です。エクスペディアグループの旅行に関する調査によると、41%が旅行の際、予算はそれほど重要ではないと答えており、値段よりもその物の質や経験を重視していることがわかります。
また、訪日オーストラリア人の1人あたりの消費額は約24万円と、他国からの訪日外国人と比べても高いことで知られていますが、そんなオーストラリア人の中でも購買意欲の高いF3層・M3層は、さらに高い消費額が見込めます。
F3・M3層の特徴
(図1)
(図2)
(図3)
SNSの影響を受けやすい若年層に比べ、F3層・M3層はソーシャルメディアによる影響は比較的少ないことが分かっています。(図1)。
一方、広告などで得た情報の影響力は強く、F3層・M3層の56%は広告からの情報を参考にしていると答えています(図2)。
また、航空会社のウェブサイを参考に旅行計画を立てる人も多いようです(図3)。
そのため、この層をターゲットにプロモーションをする際にはオーストラリアの現地メディアやOTA、エアライン上の広告を活用すると効率的です。また、F3層・M3層は他の世代と比べても圧倒的にテレビの視聴時間が長く、テレビなどのマスメディアを活用した広告やテレビ番組とのタイアップも効果的です。
メディア例
オーストラリアのF3層・M3層に利用されているメディア例です。
Escape
オーストラリアで最も利用されている旅行メディアの一つです。紙面・デジタル・モバイルで1600万人に利用されており、「Daily Telegraph」などの新聞上に広告枠を所有しています。スカイスキャナーとパートナーシップも結んでいます。
【ウェブサイト】Escape
Vacation & Travel Magazine
中高所得者をターゲットとしたオーストラリアの旅行メディアです。雑誌(年に4回発行)とウェブサイトにて世界各地の情報を発信しています。雑誌は、オーストラリア国内での配布にとどまらず、フィジーや東南アジアでも配布されています。
【公式サイト】Vacation& Travel Magazine
Luxury Travel Magazine
贅沢な海外旅行の情報を中心に雑誌・ウェブにて情報を発信しているオーストラリアの旅行メディアです。高所得者をターゲットとしており、雑誌の年間購読者数は4万人にものぼります。
【ウェブサイト】Luxury Travel Magazine
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