[クライアント]
国税庁
[実施期間]
2024年9月〜2025年3月
[プロジェクトの背景]
国税庁の、「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」に基づき、日本産酒類のさらなる輸出拡大を図るべく、オーストラリアにおける日本産酒類の認知度向上および販路拡大に向けた取り組みを実施。メルボルン市内のリカーショップやショッピングモールにおける日本酒の試飲および広報イベントを通じた日本酒の認知度向上を軸に、日本酒に関するシンポジウムの実施や現地の酒類関係者と日本国内の酒類事業者とのビジネス交流会を通じた日本酒のさらなる普及・輸出拡大につながる商談機会の創出が狙い。
[タスク]
広報事業として、メルボルン市内中心部のショッピングモールおよびリカーショップ7店舗に日本酒ポップアップバーを設置した。リカーショップは、小規模な独立系店舗から大規模な流通チェーンまで、多様な客層を持つ店舗を戦略的に選定した。広報イベントに関する全業務を担当し、各店舗の責任者との協議・連携体制を構築したうえで事業を推進した。また、日本酒の多様性や汎用性の啓発を目的とするシンポジウムを実施し、現地の酒類事情に精通した有識者と日本在住の蔵元によるトークを通じて、ワインとの比較、日本酒造りの複雑さや奥深さを紹介しながら、料理とのペアリングにおける優位性などを来場者にアピールした。
[結果]
ショッピングモールやリカーショップでの広報イベントでは、日本酒に馴染みのない消費者に向け、気軽に日本酒を楽しめる機会を創出。これにより、日本酒の認知度や親しみやすさの向上に貢献するとともに、日本酒ファンの裾野拡大を促した。「日本酒は蒸留酒の一種で、アルコール度数の高い酒」と誤解している来店者も一定数いたが、一口飲んでその飲みやすさに驚く様子が多く見られ、複数の銘柄を購入する人もいた。こうした反応から、日本酒に対する関心の高さが改めて確認された。
近年の日本食ブームやアルコール飲料に対する嗜好の多様化を背景に、オーストラリアの日本酒市場は急速に拡大している。この状況を踏まえ、一般消費者との接点を増やすだけでなく、飲食業界関係者や酒類販売業者も巻き込み、多岐にわたる施策を並行して展開することで、オーストラリアにおける日本酒の流通および普及拡大を促進した。