海外旅行者に向けた国内最大級の旅行博覧会「ワールド・トラベル・エクスポ(World Travel Expo)2020」がシドニー・オリンピック・パーク内のシドニー・ショーグラウンドにて2月1日(土)、2日(日)の2日間にわたって開催された(主催Flight Centre)。公共交通機関が運休、そして最高気温が41度という真夏日でもあったが、両日合わせて約14,000人もの人出で賑わった。
世界各国の観光局、DMO、旅行会社やホテルなどの団体・企業が一堂に集い、旅行を計画している来場者向けてそれぞれの魅力を発信。場内のステージでは旅行関連会社が提供しているツアー内容や各地域を最大限に楽しむコツについてプレゼンテーションが実施されるなど、今年のホリデーに向け、活気に満ちたプロモーションが会場各所で展開された。
このエクスポの最大の特徴は、会場内で即時に旅行を申し込める点。場内を囲むように設置された「Bookings & Enquries」ではFlight Centreグループのスタッフが、来場者の問い合わせに応じながら、その場で予約手続きを進めてくれる。会場内の休憩スペースやカフェでも各エリアのパンフレットを真剣に吟味しながら旅行の計画を練る来場者が多くみうけられる理由はそんなところにあるのだろう。
そして会場内で一番大きなブースを構え、一際目立っていたのが訪日旅行エリア。JNTO(日本政府観光局)をはじめ、人気デスティネーションである東京や関西地方など日本の自治体、観光関連団体や企業が参加していたブースに、家族連れやカップル、友達同士とさまざまな層が長い列をなし、自分達の地域の魅力を熱弁するスタッフと真剣に聞き入る来場者で終始熱気に溢れていた。旅行先として日本の人気は今後もますます高まりを見せそう。
ちなみにシドニーを皮切りに開催されたこのエクスポは、シドニーのほかにもメルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、パースやアデレードなど全国12都市で催された。
Flight Centre National Events Leader(主催者)/Logan McEwan氏
「オーストラリア人にとって人気の海外旅行先としてバリ島やタイがありますが、最近日本とスリランカの需要が高まっています。日本の伸びの要因としてスキーもありますが、ここ数年のオーストラリア・日本間における航空サービス拡充も影響していると感じます。もはや日本は「急上昇」の人気スポットではなく、オーストラリア人にとって「主流」の旅先です。過去のエクスポで実施したアンケートにも「もっと日本に関する情報が欲しい」と多数の要望があったので、今回日本から多くの出展があり、嬉しく思います。このような旅行博に参加し、直接消費者の方と接することで自分たちの地域の魅力を発信したり、また旅行者がどんな情報を得ようとしているのかも把握することができますよね。3月からはオーストラリアと日本を結ぶ便がさらに増えますので、さらに多くのオーストラリア人が日本を旅行先として選びます。今後も日本から多くの出展があることを楽しみにしています」
取材・文:臼井 佑季
コメントを残す