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2021年2月訪日オーストラリア人数まとめ/オーストラリアのコロナ現況と今後の国境再開について 

By SCP編集部 in 速報 |

世界各国が依然国境を閉ざす中、148カ国・地域でコロナのワクチン接種が進んでおり、接種率1位を誇るイスラエルでは、人口の半数以上がワクチンの2回目の接種を受けたと発表している。国境の再開放およびパンデミック終焉への切り札とされるコロナのワクチンだが、その一方で、富裕国によるワクチンの囲い込みが加熱することで、価格が高騰し、発展途上国まで行き渡らなくなるのではと懸念する声も出ている。

 

 

オーストラリアのコロナ現況

オーストラリアは他国と比べ、比較的早い段階で国境を封鎖するなどして感染防止策を講じており、コロナ制圧に努めてきた。その甲斐あって、コロナの市中感染は現在ほぼ途絶えており、オーストラリアで最も人口の多いニュースサウスウェールズ州では、3月29日から公共交通機関を含む場所でのマスク着用の義務化を撤廃するなど、コロナに関する規制の一部を緩和している。昨年3月から国境の封鎖措置が続くなか、オーストラリアの政府は国内経済を牽引していた観光業の再活性化に向け、大規模な支援策を発表。オーストラリアの国内便運賃の半額を補助するなど、国境を跨ぐ海外往来が停止している中、国内旅行を奨励している。ただ、4月初旬にはイースターホリデーも重なり、州境を超えた移動が活発化することに加え、国内一部ではコロナの規制が緩和されたことから国民の気が緩み、感染が再拡大するとの懸念も高まっていた。しかし幸いなことに、今のところオーストラリアではその兆候は見られていない。

オーストラリアの国境再開について

オーストラリアの国境は6月17日まで閉鎖される予定だが、コロナの封じ込めにおおむね成功しているニュージーランドと両国間を隔離措置なしで相互渡航を認める「トランスタスマン・バブル」が4月18日深夜に成立する。また、オーストラリアはコロナの感染状況が落ち着いているシンガポールとも「トラベルバブル」について協議しているとし、これが合意されれば、学生やビジネス出張者を優先対象とした隔離期間なしの国境を越えた自由渡航化が実現する。オーストラリアのナショナルフラッグキャリアであるカンタス航空は少なくとも1回目のワクチン接種完了を見込む10月末から国際線の運行再開を計画していると発表したことで、2021年後半には国境を越えた人々の往来が可能になるとの期待が高まっている。昨年3月にコロナによってオーストラリアの国境が封鎖され、海外渡航再開の見通しが立たない状況がつづいているが、ここにきてようやく希望の兆しが見え始めたと言えるだろう。

2021年2月訪日オーストラリア人数

日本政府は11月1日からオーストラリアを上陸拒否および上陸時のPCR検査受診対象指定から一旦解除したが、現在は上陸時のPCR検査などが再び必須となっている。そのうえ、コロナの感染対策として、14日間の隔離措置、そして査証免除措置適用の停止を講じており、オーストラリア政府も国境を跨ぐ海外渡航禁止措置を継続しているため、2021年2月の訪日オーストラリア人数は30人に留まった(前年同月比99.9%減)。また、オーストラリア国内でコロナの変異種ウイルスが確認されたことを受け、誓約書の提出や検疫強化の対象でもある。

JNTOシドニー事務所田中所長のコメント

「カンタス航空の発表、ニュージーランドとのトランスタスマン・バブル開始など、明るいニュースが続いているオーストラリアですが、現地旅行会社は2021年秋ツアー催行に関して、まだ懐疑的な見方を示しています。オーストラリアの州によっては急な閉鎖などを繰り返しているような状況ですので、10月に渡航が再開されても、直ぐにツアー再開ではなく、2022年春を想定しているように見受けられます。私たちとしては、昨年度はオンライン実施をしていた「Snow Trave Expo」出展を5月に予定しており、2021年/2022年のスキーシーズンに向けて、各社の準備状況、消費者の状況なども調査しつつ、日本スキーの魅力を紹介いたします。また、東京オリンピック・パラリンピックに向けて注目が集まる機会を捉え、在日メディアを活用した記事露出およびオンライン・オフラインによる訪日魅力発信に努めてまいります」

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