GLOSSARY

インバウンド / 観光用語集

用語

インバウンド

意味

英語では「外から中へ入る」「内向き」の意味を持つ形容詞。昨今、日本の観光業界では「訪日外国人旅行客」や「外国人の訪日旅行」の意味として用いられる。(対義語はアウトバウンド)

 

日本におけるインバウンド観光は2000年代前半までは500万人程度と低迷していたが、日本政府は2003年、ビジット・ジャパン・キャンペーンを含む「外国人旅行者訪日促進戦略」を発足。市場調査や商品開発に努めることで、外国人の訪日を促した。また、2007年の観光立国推進基本法施行、2008年の観光庁設置と立て続けの施策がとられたことで、2013年以降訪日外国人客数は急増。2015年、その数は約1,973万人を記録し、1970年以来45年ぶりに日本人海外旅行者数を上回った。リーマンショックの不況や東日本大震災などの影響によって激減した時期もあったが、その後、インバウンド市場は順調な回復を見せ、2019年の訪日外国人客数は約3,188万人と過去最高数を記録した。

観光庁の調査では2019年の訪日外国人全体の旅行消費額は4兆8,135億円と推計。訪日外国人1人当たり旅行支出は15万8,531円であり、オーストラリア(24万8,000円)が最も高かった。日本にもたらす経済効果は絶大であり、観光業だけでなく、百貨店などの小売業やサービス業からも脚光を浴び、インバウンド対策に乗り出している。

観光庁は観光立国実現に向け、新たな方針「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定。これに基づき、2030年に訪日外国人客数6,000万人の目標数値達成を目指して様々な施策を展開している。

SNS

関連する記事