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海外からの旅行者に人気の意外な日本の観光地とは?

By SCP編集部 in オーストラリア基本情報

2019年の海外からの旅行者が過去最多の3,188万人を記録した日本。2021年に開催が予定されている東京オリンピックやマスターズゲームに伴い、今後さらなる海外からの旅行者の増加が期待されます。

そんな外国人旅行者が主に訪れているのはゴールデンルートとも呼ばれる、東京、大阪、京都、富士山などが良く取り上げられていますが、リピーターの増加とともに新たな体験を求め地方へ訪れる海外旅行者も少なくはありません。

実際に、海外からの旅行者に人気な観光地や、国別に海外からの旅行者に人気な観光地やアクティビティを紹介していきます。

 

海外からの旅行者が訪日観光に期待していること

1位 日本食を食べること:26.1%
2位 自然・景観地観光:14.8%
3位 ショッピング:13.9%
4位 テーマパーク:7.9%
5位 温泉入浴:7.5%

出典:日本政府観光局(JNTO)「2018年観光庁消費動向調査」

日本政府観光局(JNTO)の調査によると、外国人旅行者が日本渡航の際に最も期待しているのは日本食、次いで自然・景観地観光があげられました。ここ数年は、特に日本食や自然・景観観光などの「コト」消費に注目が集まっています。

今後の観光インバウンド対策では、「モノ」ではなく「コト」消費を求めている海外旅行者にいかに「コト」(経験など)をアピールできるかが鍵となります。

 

人気が上昇している都道府県ランキング

2018年 訪日旅行(インバウンド)人気上昇都道府県ランキング

順位 都道府県名 前年同期比
1位 鳥取県 +189.5%
2位 福島県 +184.6%
3位 岩手県 +139.4%
4位 新潟県 +138.1%
5位 山形県 +130.9%

出典:Prtimes  「楽天トラベル、2018年訪日旅行(インバウンド)人気上昇都道府県ランキング発表」

近年、リピーターの増加と伴に新たな体験を求め地方に足を運ぶ外国人旅行者が増加していますが、なかでも人気が急上昇しているのが鳥取県です。

鳥取県は外国人にも親しまれているアニメに由来する愛称を持つ「米子鬼太郎空港」、「鳥取砂丘コナン空港」2つの空港を擁しており、他にも名探偵コナンの作者として有名な青山剛昌氏の記念館なども人気の観光スポットのひとつです。

また、外国人旅行者を対象にした、大阪-鳥取間の高速バスを割引にするキャンペーンなどを実施しており、積極的にインバウンド客の誘致に取り組んでいます

 

人気の観光地ランキング(カテゴリ別)

1位 神社仏閣
2位 自然
3位 庭園・公園
4位 テーマパーク
5位 温泉
6位 アウトドア・スポーツ
7位 美術館・博物館
8位 百貨店・ショッピングモール
9位 タワー・展望台
10位 祭り等のイベント
11位 動物園・水族館
12位 酒屋・酒造・ワイナリー
13位 ケーブルカー・遊覧船
13位 体験プログラム・体験イベント
15位 工場見学

出典:Prime 「在留外国人が訪日外国人におすすめしたい観光地ランキングを国別比較!」

人気の観光地、カテゴリ別では1位に神社仏閣、2位に自然、3位には庭園・公園がランクインしています

以前であれば、2015年に「爆買い」が流行語にも選べれ注目を集めたように、アジアからの旅行客にとってショッピングは関心の高いものでしたが、近年、日の独特な文化や日本らしさを感じれるスポットが人気を集めています。

 

人気の観光地ランキング

ナビタイムより発表された、外国人観光客に人気スポットを元に上位5か所の人気観光地を解説していきます。この調査は、「NAVITIME」をはじめとするナビゲーションにおいて、2019年に目的地として検索された観光スポットを元に集計されています。

出典:Navitime「検索スポットランキング2019」

1位 大阪城天守閣

訪日旅行客に人気の観光地第1位は大阪府大阪市中央区に位置する大阪城天守閣が選ばれました。

大阪城豊臣秀吉が築いた城として知られており、大阪のシンボルともいえます。5層8階の構造になっており、最上階の8階の展望台からは大阪を一望できます。

日本人に人気の観光地ランキングでは100位以下の大阪城天守閣にも関わらず、海外からの旅行者には、城内や最上層の屋根の鯱、勾欄(こうらん)下の伏虎などの日本らしい景色や雰囲気を背景に写真を撮れることや城内の博物館にて日本の歴史を学べる点などが人気を集めている理由のようです。

2位 鹿苑寺(金閣寺)

海外旅行者に人気な観光地第3位は、金閣寺です。

金閣寺は室町時代(1397年)に足利義満によって建てられた、京都に位置するお寺です。正式名称は「鹿苑寺」で、世界文化遺産にも登録されており、国内外とわず観光客に人気の観光スポットです。

人気の理由のひとつとしてあげられるのが、アクセスや交通網の整備が確立されている点です。京都観光ループバス「K’LOOP(ケーループ)」などの周遊バスを利用することで、日本語がわからない外国人旅行者も簡単に金閣寺へアクセスすることが可能です。

また、インスタグラム上で「#Kinkakuji」とタグづけされた写真を見てみると、どれも金閣寺を背景にした写真を撮る観光客が多く、珍しい「金色のお寺」が海外旅行者を惹きつける魅力のようです。さらに、日本のアニメ「一休さん」で登場した金閣寺として一部のアジア人には大人気です。

3位 奈良公園

第4位にランクインしたのは奈良公園。奈良公園は奈良県奈良市に位置する歴史公園で、世界遺産にも登録されている東大寺、春日大社、興福寺などと隣接しているため多くの観光客で常に賑わっています。特に、外国人旅行者には、天然記念物にも指定されている「奈良シカ」が人気で、餌付けするなどして野生のシカとの触れ合いを楽しんだり、シカとセルフィーを撮影したりする人が多いようです。

4位 東京タワー

第2位には東京都港区にある電波塔、東京タワーがランクインしました。東京のトレードマークともいれる東京タワーですが、海外旅行者にとっては一度は訪れたいスポットのようです。開業から60周年を迎える2018年には、来塔1億8000万人を記録したことから、長期間に渡っての人気ぶりがうかがえます。

漫画「ONE PIECE 」をテーマにした東京ワンピースタワーが併設されていることも外国人旅行者に人気な理由のひとつです。

また、東京タワーの足元にはフットタウンと呼ばれている商業施設があり、観光客には嬉しいお土産の購入や食事を摂ること場所があるのも外国人客に人気の理由です。

出典:電波タイムズ

5位 伏見稲荷大社

伏見稲荷代謝は京都市伏見区にあり、奈良時代の和銅年間(708〜715年)に創建された神社です。

朱色の千本鳥居と共に続く山道は「インスタ映え」することで人気を集めています。

また、伏見稲荷のある稲荷山ではお山巡りができ、体験型の観光をこのむ欧米人からも支持されています。

 

6位以下の訪日旅行客に人気観光地は以下の通りです。

6位 道頓堀
7位 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
8位 清水寺
9位 天保山マーケットプレイス
10位 東京ディズニーランド

 

海外からの旅行者数トップの国別人気の観光地

さて、国も違えば趣味・趣向も変わってきます。海外旅行者数トップの国々からの旅行者はどのような観光地に興味があるのでしょうか?

海外旅行者数トップの中国、韓国、台湾、香港、アメリカ、タイ、オーストラリアからの旅行者の特徴をそれぞれ解説していきます。

順位 国名 人数
1 中国 9,594,300人
2 韓国 5,584,600人
3 台湾 4,890,600人
4 香港 2,290,700人
5 アメリカ 1,723,900人
6 タイ 1,319,000人
7 オーストラリア 621,800人

 

出典:日本政府観光局(JNTO)「年別訪日外客数,出国日本人の推移」

中国:ショッピング好き

2015年に訪日中国人の購買欲をしめす「爆買い」が流行語大賞になったことでも知られていますが、やはり中国人はお買い物好きなようです。

観光庁が発表した2019年海外旅行者消費動向調査では、中国人の消費額が17,718億円とダントツでした。

中国人は日本製品の品質の高さをとても高く評価しており、日本での買い物には食品や医療品、美容化粧品、家電製品などの日常生活用品から不動産まで幅広く買い物を楽しんでいます。そのほか、動物園や水族館なども好きなようです。

出典:観光庁「2019年訪日外国人消費動向調査」

韓国:日本旅行を気軽に楽しむ

日本からほど近い韓国ですが、2019年には約558万人の海外旅行者が訪れています。韓国から日本へはさまざまな路線が就航しており、フライト時間も短く、時差がないことから短期滞在で、気軽に訪れる韓国人が多いようです。

なかでも、韓国人にとりわけ人気なの都市は福岡です。韓国から最も近い福岡は、フェリーなどで日帰りで簡単に訪日することができ、ショッピングやご当地グルメなどを楽しめることから、若年層に人気があります。そのほかにも、若年層を中心に日本の漫画やアニメ、ファッションなどのポップカルチャーやアニメ、ドラマの聖地廻りなどが大人気です。

台湾:訪日リピーターが多い

台湾は日本からも飛行機で3〜4時間ほどで渡航できることから、日本人の海外旅行先としても人気があります。3番目に訪日旅行客が大い国としてランクインするなど、毎年多くの訪日台湾人が訪れます。中国や韓国と比べると台湾人は特にリピーターが多く、そのリピーター率はおよそ83%と訪日旅行は大人気です。そんなリピーターが多い台湾人ですが、ゴールデンルートの他に新しい体験を求め、地方に足を延ばす方も多いようです。

出典:観光庁「訪日外国人の消費動向」

香港:夜間ショッピングを楽しむ

香港からの訪日者数は2019年には229万人と過去最高を記録し、年々右肩上がりに上昇しています。

ジェットスターをはじめ、バニラ、香港エクスプレスやピーチなどのチケット料金が安いLCCの直行便が多いため、セール時に安い航空券を購入し何度も日本に旅行する香港人が多いようです。

さらに、香港では、屋台などに夜出かけることが多く、訪日した際にも夜遊びや、夜遅くまで営業している商業施設、ドラッググストアなどでの買い物を好みます。

出典:日本政府観光局(JNTO)「年別訪日外客数,出国日本人の推移」

アメリカ:日本の神社・仏閣に興味が好き

アメリカ人は日本の文化や歴史的建造物などに関心のある人が多いのが特徴です。

特に、日本独特のスピリチュアルな雰囲気が味わえる神社や仏閣は、アメリカでは味わえない文化として人気があります。

一般的にリピーターが多いアジア人に比べ、アメリカ人は初訪日の旅行客が半数以上のため、ゴールデンルートを回る方が多い傾向にあります。

そして、注目すべきは、宮島や平和記念資料館を目指して広島まで足を伸ばしている点です。

年間10万人弱の旅行者が広島に宿泊しており、この数はどの国や地域よりも多くなっています。

出典:日本政府観光局(JNTO)統計データ

タイ:広域周辺ルートを巡る

自然・四季、世界遺産、雪や温泉などのスポットがタイ人には人気です。

2018年に実施された「タイ人の訪日旅行に関する意向調査」では人気観光地1位に富士山、2位に白川郷、その他東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどの観光地が上位にランクインしています。

いわゆるゴールデンルートが人気ランキングでは上位を占めていますが、ここ最近では名古屋、仙台、青森や長野などの広域観光周遊ルートへ足を運ぶ訪日タイ人旅行者も増えています。

出典:DIME「訪日タイ人に人気の観光地ランキング」

オーストラリア:日本の自然・景観、伝統文化が好き

ここ5年間で旅行者は伸び続けており、2019年には過去最多の62万人を記録している訪日オーストラリア人ですが、平均滞在日数は12.8日と長期滞在が一般的です。

オーストラリア人のスキー好きは有名ですが、その他にも自然や景観、伝統文化や日本の歴史体験などの体験型を好む傾向にあります。

また、日本滞在中のオーストラリア人一人あたりの消費額は242,041円(全国籍の平均額の約1.5倍)と、大きなリターンを期待できるため、インバウンド市場でもいま注目のターゲットです。

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

 

今からでも遅くない、海外からの旅行者を逃さないためのプロモーション対策

日本各地に拡散するインバウンド客を逃さないためにも、はやくからインバウンド対策+プロモーションを実施することが重要です。そんなインバウンド集客に関する対策、プロモーションはサザンクロス・プロモーションにおまかせください。

 

サザンクロス・プロモーションズとは

より多くのオーストラリア人に日本の魅力を伝え、日本とオーストラリアの架け橋になる存在を目指すオーストラリア市場に特化したプロモーション会社です。シドニーにオフィスを構え、ローカルメディアやインフルエンサーなどを活用した施策からイベントの出展のお手伝いなど、オーストラリアでのプロモーションに関わるサービス全般を提供しています。

オーストラリアでのプロモーションについてのお問い合わせはこちらから!

 

サービス概要

市場調査

海外旅行客へのプロモーションにはそれぞれの国の文化・環境を理解する必要があります。

例えば、オーストラリアでは長期での休暇を取得する文化が根づいています。実際に、訪日オーストラリア人の2割りが1ヶ月以上日本に滞在するなど、長期滞在の傾向があります。そのため、オーストラリア人に向けてプロモーションを実施する場合は、長期滞在に適した宿泊プランやディスカウント情報を含めることで、顧客の興味を引くことができます。

このように、国が違えば、訴求できるポイントも変わってきます。それぞれの国の文化、環境を理解し、効果的なプロモーションを実施しましょう。

プロモーションをする前に知っておきたい、「自社サービスの強み」や「競合他社」についてはこちらをご参照ください。

ウェブサイト設計(多言語化)

インバウンド対策では多言語対応が欠かせません。特に多言語対応ウェブサイトを開設することで、日本語話者ではない外国人旅行客にも商品・サービスの認知向上をはかることができます。

ウェブサイトの多言語対応にあたり、グーグル翻訳などの無料翻訳ツールを利用して、翻訳を考えている方がいるかもしれませんが、これらの無料ツールでは翻訳精度が非常に低く、伝えたいことがうまく伝わらない可能性があるので注意が必要です。

サザンクロス ・プロモーションズ では、オーストラリアに拠点を置く弊社の強みとして「ネイティブによる英文の最適化」が挙げられます。ただ英訳するだけでなく、自然かつ外国人に響くような英文で文章を作成します。

ローカルメディア戦略

現地で影響力のあるメディアへの広告またはタイアップ記事を出稿をすることで、狙っているターゲットに確実に情報を届けることができます。

ローカルメディアを活用したプロモーションは認知拡大・行動喚起に非常に効果的ですが、新聞・ウェブ・雑誌・テレビなど様々な媒体の中からターゲットにそった適切なメディアの選定は慎重に検討を重ねる必要があります。

サザンクロス ・プロモーションズ では、旅行専門誌、新聞、ウェブサイトを中心に、オーストラリアの現地メディアを絡めた戦略立案や広告出稿の代行を含めたプロモーションを一括してコーディネートします。

オーストラリアのローカルメディアを活用したプロモーションのコツについては、こちらをご参照下さい。

インフルエンサー戦略

インフルエンサーを活用した施策は、従来の広告に比べユーザーからの信頼が高く好意的な情報として受け入れられやすい傾向があります。

効果が高い一方で、インフルエンサーを活用したプロモーションはローカルメディアとのタイアップ同様に、インフルエンサーの選定が非常に重要です。適切ではないインフルエンサーを活用したプロモーションを実施してしまうと、メッセージが伝わらないだけではなく、ブランドのイメージを崩してしまう可能性があるので注意が必要です。

サザンクロス ・プロモーションズ では、オーストラリア在住のさまざまなジャンルのインフルエンサーとのコネクションをいかし、お客様のサービスや商品に合わせてインフルエンサーを選定することが可能です。

オーストラリアのローカルメディアを活用したプロモーションのコツについては、こちらをご参照下さい。

イベント出展

オーストラリア国内では、毎年いろいろなジャンルのイベントが開催されています。特に、日系イベントを活用した訪日観光プロモーションは、自社の商品やサービスを多くのオーストラリア人に直接知ってもらう良い機会です。

サザンクロス ・プロモーションズ では、オーストラリアに拠点をおく専門スタッフが出展準備からブース運営まで一貫した制作進行をサポート、さらにはオンラインでのPR活動など、出展にまつわる総合的なサービスを提供しています。

オーストラリアで開催されるプロモーションに最適なイベントについてはこちらをご参照ください。

ウェブマーケティング

ウェブ・コンサルティング、コンテンツ・マーケティング、調査企画・設計から実施・分析までウェブ・マーケティングを活用したお客様のニーズに合った一括したサービスを提供します。

また、サザンクロス ・プロモーションズ が運営するG’Day Japan!では、認知拡大、訪日の動機付けのためのプロモーションに最適な「G’Day Japan!懸賞キャンペーンを実施しています。懸賞キャンペーンでは、懸賞商品を日本往復航空券や宿泊券などにすることで、話題性があり多くの注目を集めることができます。同時に、懸賞キャンペーン応募の過程でアンケート調査を実施し、市場データおよび独自の顧客データを収集することが可能です。

【G’DayJapan!懸賞キャンペーンサービス内容】

  • 企画立案
  • キャンペーンページの制作
  • 自社メディア(G’Day Japan!ウェブサイト、ニュースレター、G’Day Japan!公式Facebook)を活用したプロモーション
  • オーストラリアマーケットのオンライン広告
  • オーストラリア政府への許可申請
  • 懸賞商品(日本への往復航空券など)の手配
  • 最終報告書の作成
  • 懸賞キャンペーン実施と結果集計

 

実績

 

オーストラリアの旅行総合メディア「Vacations & Travel」を活用し、鳥取県の知名度向上および誘客を目的としたプロモーションを実施しました。

また、自社メディア「G’Day Japan!」では、記事への誘導及びニュースレター、SNSでの発信。鳥取県への来県意欲促進を図ました。

「Vacations & Travel」へ出稿した記事は公開から約1ヶ月で、計16万以上のリーチ数を獲得しオーストラリア市場での認知度拡大につながりました。

 

最後に

リピーターの増加とともに新たな体験を求めて地方へ訪れる外国人旅行客。インバウンド需要に対応していくためには、今後のプロモーションが鍵となります。

インバンドプロモーションへの疑問点やお困りの点がありましたらお気軽に問い合わせください。

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